オランダ 掃海艇2隻をウクライナへ供与すると明言 浮橋とドローンも一緒に

軍艦供与に合わせ乗員訓練もベルギーとともに実施するそう。

目的は黒海の海洋安全保障のため

 ウクライナ軍参謀本部は2023年3月15日、同国を訪れたオランダのカイサ・オロングレン国防大臣から掃海艇2隻を供与する意向であると伝えられたことを明らかにしました。 今回の発表は、カイサ・オロングレン国防大臣がウクライナ南部の港湾都市オデーサで行った記者会見で述べられたそうです。

 オランダ側が提供するとしているのは、同国海軍が運用中のトリパルタイト級掃海艇(機雷掃討艇)です。このクラスは、オランダ、フランス、ベルギーの3か国が共同開発したFRP(繊維強化プラスチック)製の軍艦で、1980年代初頭から1990年ごろにかけて3か国合計で36隻が建造されています。オランダはそのうち15隻を建造したものの、その後、ラトビアやパキスタン、インドネシアなどに売却しており、2023年現在オランダ海軍で運用しているのは5隻程度の模様。そのうち2隻をウクライナに引き渡すと今回、明言したようです。 ちなみに、カイサ・オロングレン国防大臣も、自身の公式Twitterで同様のツイートをしており、こちらでは掃海艇提供に合わせてウクライナ人乗組員の訓練をベルギーとオランダで年内より開始する予定だとも明記しています。 なお、ウクライナ軍参謀本部によると、記者会見では、掃海艇のほかにM3水陸両用自走浮橋やドローン検知システムも提供する旨が示されたとのこと。カイサ・オロングレン国防大臣は今回の兵器供与について、「これらは黒海における海洋安全保障に貢献する」と述べています。

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