CL&ELの大会方式に不満? モウリーニョ監督、ECL敗退の“宿敵”に皮肉「まさかラツィオは…」

 ローマを率いるジョゼ・モウリーニョ監督が、16日に行われたヨーロッパリーグ(EL)・ラウンド16セカンドレグのレアル・ソシエダ戦を振り返った。同日、イタリアメディア『pazzidifanta』が伝えている。

 ファーストレグを2-0で制し、アドバンテージを有したローマは、セカンドレグでレアル・ソシエダの本拠地『アノエタ』に乗り込んだ。90分間通してボール非保持の時間は長かったものの、試合巧者ぶりを発揮して時計の針を進め、スコアレスドローでタイムアップ。2戦合計スコア2-0でレアル・ソシエダを退けて、ラウンド8に進出した。

 まず、モウリーニョ監督は「2点を追う彼らはファンの声援に押されて、歴史を変えようとあらゆるものを賭けてきたから、我々も全てを出し尽くしたよ。序盤は主導権を握り、前半終了間際には取り消されてしまったけど、ゴールネットも揺らしている。その後は守備を固めつつ、カウンターのチャンスを、ゴールを狙う姿勢をピッチ上で示し続けた」と試合を振り返った。

 またモウリーニョ監督は、満身創痍のチームについて「(ネマニャ・)マティッチが負傷し、全治半年のケガから復帰してまもない(ジョルジニオ・)ワイナルドゥムが3日間で2試合にフル出場せざるを得ないなど、困難なことが起きているのは承知している」と強調。続けて「(アンドレア・)ベロッティと(ロレンツォ・)ペジェグリーニの勇気を称賛する。彼らのプレーが意味するのは、ローマというチームは決して世界最強ではないけど、素晴らしいグループであるということ。我々は疲労困憊だけど、幸せな気分でローマに帰るよ」と勇敢な選手たちを称えている。

 最後にモウリーニョ監督は「次ラウンドの相手? 私は気にしないよ」としつつ、「いくつかのチームはここにいるべきでない。コンペティションから脱落した者は家に帰るべき。ヨーロッパリーグは、最初から参加していたクラブのためにあるべき大会なんだ。まさかラツィオは、3つ目のコンペティションに参加することはないだろうね?」とチャンピオンズリーグからヨーロッパリーグに落ちてきたユヴェントスと、ヨーロッパリーグからヨーロッパカンファレンスリーグに落ち、そのヨーロッパカンファレンスリーグからも敗退した同じ街の“宿敵”に対する皮肉を述べている。

 なお今週末のセリエA第27節でローマは、ラツィオとの“デルビー・デッラ・カピターレ(ローマ・ダービー)”を控えている。

externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)