マンU相手に3点のビハインドも…ベティス指揮官、“奇跡”を信じたベティコに感激「スタジアムは…」

 ベティスを率いるマヌエル・ペジェグリーニ監督が、16日に行われたヨーロッパリーグ(EL)・ラウンド16セカンドレグのマンチェスター・U戦を振り返った。同日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 ファーストレグを1-4で落とし、次ラウンド進出には黄信号が灯っているベティスは、セカンドレグで『ベニート・ビジャマリン』にマンチェスター・Uを迎えた。試合序盤から攻勢に出たベティスだったが、ゴールネットを揺らすことができずにいると、後半に決定的な失点を許してしまう。試合はこのまま0-1で終了し、2戦合計スコア1-5で大会から姿を消すことになった。

 まず、ペジェグリーニ監督は「抽選会にてマンチェスター・Uとの対戦が決定したとき、この大会における最もタフなチームと戦うことになると思っていた。彼らはチャンピオンズリーグに出場できるチームであり、莫大な資金力を有しており、我々が乗り越えるべき大きなハードルだとね」と口にしつつ、「この2試合を終えて、特にオールド・トラフォードでの4、5分間の出来事は、少しばかり苦い思い出。前半は互角の展開で、明確な2点目のチャンスまであったけど、それをものにできなかった。そして3分後には1-3となり、さらには4点目も与えてしまった」と胸中を明かした。

 昨季のELでもラウンド16で涙を呑んだベティス。またしても、同じ場所でヨーロッパでの旅を終えることになったが、ペジェグリーニ監督は「マンチェスター・Uの予算は、我々の10倍以上だろう。チャンピオンズリーグで戦うチカラを持ったチームが、ヨーロッパリーグでプレーしているのだから、抽選会で引き当てた時点でかなりの不運だったし、難しくなることは分かっていた。正直に言えば、(昨季ELで)フランクフルトに延長戦の末に敗れた時の方が、よっぽどこたえた」と心境を吐露した。

 またペジェグリーニ監督は、ファンの「ベティス万歳、たとえ破れようとも!」というフレーズにも言及。奇跡を信じ続けたベティコについて、同指揮官は「ベティコのサポートは感じないわけがないんだ。マンチェスターでの敗戦は、我々に全て終わったと思わせるには十分すぎるものだった。だけど今日、55,000人のスタジアムは満員で、彼らがチームを信じてくれていることを改めて実感したよ」と告白。さらに「この3年間、我々が成し遂げたことの大部分は、ベティコのみんなのおかげだ。今日は勝ちたかったけど、自分たちはすべてを出し切ったから、責めるようなことはない」と思いを巡らせている。

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