レアル・ソシエダはEL16強敗退…ホームでローマとスコアレス、久保建英は72分から出場

 ヨーロッパリーグ(EL)・ラウンド16セカンドレグが16日に行われ、レアル・ソシエダ(スペイン)とローマ(イタリア)が対戦した。

 今季のELでレアル・ソシエダはマンチェスター・Uを抑えてグループEを首位通過し、ラウンド16へのストレートインを果たした。一方のローマはグループCをベティスに次ぐ2位で終えたものの、決勝トーナメントプレーオフではザルツブルク(オーストリア)に2戦合計2-1で勝利し、ラウンド16まで辿り着いた。1週間前に行われたファーストレグはローマが手堅い試合運びを見せて2-0と完勝。レアル・ソシエダは直近の公式戦5試合で3分2敗となかなか勝ちきれない時期を過ごしているものの、ホームで逆転勝利を掴みたい。

 レアル・ソシエダはファーストレグからスターティングメンバー2名を変更。ブライス・メンデス、ミケル・オヤルサバルがスタメンに復帰し、久保建英は直近のラ・リーガ第25節マジョルカ戦に続いてベンチから出番を待つこととなった。一方、ローマは4名を入れ替え。パウロ・ディバラやロレンツォ・ペッレグリーニがファーストレグに続いてスタートからピッチに立っている。

 試合は序盤からレアル・ソシエダがボールを握る展開に。29分には右サイド深い位置でボールをキープしたダビド・シルバがマイナスへ折り返すと、ボールを受けたオヤルサバルがペナルティエリア内にシンプルなパスを供給。最後はB・メンデスが左足を振ったものの、シュートはGK正面へ。続く31分にはミケル・メリーノが左足でミドルシュートを放ったが、ここもGKルイ・パトリシオにキャッチされた。

 対するローマは前半アディショナルタイム、ディバラの蹴った右コーナーキックをクリス・スモーリングが押し込む。ローマが敵地で先制に成功したかに思えたが、左肘の付近にボールが当たっていたことが確認され、ゴールは認められなかった。前半はこのままスコアレスで終了している。

 後半に入っても試合の様相は変わらず、レアル・ソシエダが相手ゴールに迫る展開となるも、なかなか先制点を挙げることができない。68分には左コーナーキックからオヤルサバルがフリーでシュートを放つも、ここはGKに弾き出される。こぼれ球を左足で狙ったが、クロスバーに直撃してバウンドしたボールはゴールラインを越えていなかった。

 72分にはアンドニ・ゴロサベルとオヤルサバルに代えて、アレックス・ソラと久保をピッチへ送り出す。最後までレアル・ソシエダは主導権を握って攻撃を続けたものの、ゴールネットを揺らすことはできず。後半アディショナルタイムにはカルロス・フェルナンデスがスモーリングと小競り合いを起こし、この日2枚目のイエローカードで退場処分に。試合はこのままタイムアップを迎えた。

 ホームでのセカンドレグをスコアレスドローで終えたレアル・ソシエダはベスト16敗退が決定。直近2シーズンを上回るラウンド16まで駒を進めたものの、1988-89シーズン以来となる(※当時は前身のUEFAカップ)準々決勝進出は果たせなかった。一方、昨季ヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)の初代王者に輝いたローマは、今季はワンランク上のコンペティションで旅を続けることに。前回ELに出場した2020-21シーズンに続いて準々決勝行きの切符を手にした。

 準々決勝の組み合わせ抽選会は17日に開催される。準々決勝ファーストレグは4月13日、セカンドレグは4月20日の開催予定だ。

【スコア】
レアル・ソシエダ 0-0(2戦合計:0-2) ローマ

【得点者】
なし

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