ラッシュフォードが圧巻の一撃! マンU、敵地でもベティスを撃破…6季ぶりEL優勝へ前進

 ヨーロッパリーグ(EL)・ラウンド16セカンドレグが16日に行われ、ベティス(スペイン)とマンチェスター・U(イングランド)が対戦した。

 ベティスは今季のEL・グループCを5勝1分と無敗で終え、首位でラウンド16へストレートイン。対するマンチェスター・UはグループEを5勝1敗と好成績で終えていたものの、得失点差でレアル・ソシエダ(スペイン)を上回ることができず、2位でプレーオフに回ることに。そのプレーオフではチャンピオンズリーグでグループ敗退を喫したバルセロナ(スペイン)との対戦となり、2戦合計4-3で接戦を制していた。1週間前に行われたファーストレグでは、マンチェスター・Uがその力を存分に見せつけ、ホームで4-1と大勝。ベティス、マンチェスター・Uともに週末開催のリーグ戦は引き分けで終えた中でセカンドレグを迎えた。

 ホームの大声援を背に“奇跡”の逆転を狙うベティスは、ファーストレグからスターティングメンバー3名を変更。今季のラ・リーガで正守護神として活躍しているGKルイ・シルヴァがゴールマウスを守り、エドガル・ゴンサレスとアイトール・ルイバルが先発に復帰した。セルヒオ・カナレスやボルハ・イグレシアスはベンチから出番を待つ。一方、マンチェスター・Uはファーストレグから4名を入れ替え。ファクンド・ペリストリがマンチェスター・Uでの公式戦初スタメンを飾っただけでなく、タイレル・マラシア、ハリー・マグワイア、アーロン・ワン・ビッサカがスタメンに入った。

 試合は立ち上がりからベティスが良いシーンを作る。8分、ピッチ中央付近でボールを拾ったアジョセ・ペレスが横へ流すと、駆け上がってきたファンミがペナルティエリアに侵入。左足でコースを狙った一撃はわずかにゴール右へと外れた。続く11分には敵陣中央のスペースをドリブルで持ち運んだホアキン・サンチェスが右足でミドルシュートを放ったが、ここは対峙したカゼミーロにわずかに当たってコースが変わり、右ポストを叩いた。

 31分には敵陣中央でウィリアム・カルヴァーリョからのパスを受けたA・ルイバルが前を向き、門を通すスルーパスを送る。抜け出したファンミが右足で狙ったが、飛び出してきたGKダビド・デ・ヘアに阻まれた。

 前半アディショナルタイムにはマンチェスター・Uにもビッグチャンスが到来。ブルーノ・フェルナンデスの放ったセットプレーから、ゴール前のこぼれ球を狙っていたペリストリが右足でボレーシュート。コースを変えようとしたワウト・ウェクホルストにはわずかに合わず、シュートは左ポストに嫌われた。前半はこのままスコアレスで終了している。

 後半に入ってもベティスの勢いは続く。53分には左コーナーキックからA・ペレスがフリーでヘディングシュートを狙ったが、ここはGKデ・ヘアがスーパーセーブ。対するマンチェスター・Uも直後の54分、B・フェルナンデスとのワンツーからペナルティエリア内に侵入したマーカス・ラッシュフォードがGKと1対1のチャンスを迎えたが、シュートはクロスバーを大きく超えてしまった。

 徐々に得点の匂いが漂い始めると、56分に均衡が破れる。マンチェスター・Uは右サイドでペリストリからのパスを受けたカゼミーロが左へ展開。フリーでボールを受けたラッシュフォードがペナルティエリア手前から右足を振り抜くと、強烈なミドルシュートがゴールネットを揺らした。マンチェスター・Uが敵地で先制に成功し、2戦合計スコアで突破を決定付ける一撃を叩き込んだ。

 試合はこのままタイムアップ。敵地でも白星を飾ったマンチェスター・Uが2戦合計スコアを5-1とし、2016-17シーズン以来の優勝に向けてまずは準々決勝行きを決めた。一方、ベティスはホームで勢いに乗りながらも最後まで1点が遠く、昨季に続いてラウンド16での敗退が決まった。

 なお、準々決勝の組み合わせ抽選会は17日に開催される。準々決勝ファーストレグは4月13日、セカンドレグは4月20日の開催予定だ。

【スコア】
ベティス 0-1(2戦合計:1-5) マンチェスター・U

【得点者】
0-1 56分 マーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・U)

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