半旗を掲げ3.11を追悼 当時コースでプレーしていた選手は「ここに来ると、また1年経ったんだなと」

<明治安田生命レディス ヨコハマタイヤ 3日目◇11日◇土佐CC(高知県)◇6228ヤード・パー72>

2011年3月11日に発生した東日本大震災から丸12年が経過したこの日、第3ラウンドを迎えた国内女子ツアー会場には『3.11』と記された半旗が掲げられた。
ラウンドを終えた選手も、会場で思いを話した。首位と2打差の2位で最終日に入るささきしょうこは、震災当日にアマチュア選手のひとりとして、前身の「ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディス」に出場し、この土佐CCにいたことを思い出す。

「ホールアウト後、大変なことになっているという情報が徐々に来て、すごく怖かった記憶がある。ここにも津波が来るかもしれないと言われ、ゴルフ場から出ることができなかった。この試合に来ると、また1年経ったんだなと思いますね」と、当時を振り返った。その年の大会は3月11日に第1ラウンドが行われたが、競技不成立で中止になっている。

また当時、小学生だった西村優菜も神妙な面持ちで「すごく鮮明に覚えていて、悲しい気持ちは何年経ってもなくならない」と話す。そして「自分たちができるのは、いいプレーをして、たくさん見てもらい、たくさんの笑顔を届けること。それを意識してスタートしました」とコースに立っていた。実際に2日続けて「67」をマークし、トータル10アンダーの7位タイまで浮上した。この試合を終えると来週には渡米。今季から参戦する米国女子ツアーから、明るいニュースを日本に届けてくれるはずだ。

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