カルチョの“至宝”ザニオーロ、トルコデビュー戦で決勝弾「地震の被害者への贈り物に」

 ガラタサライに所属するイタリア代表MFニコロ・ザニオーロが、公式戦デビューで移籍後初ゴールを記録した。

 現在23歳のザニオーロは、ローマの未来を担う逸材として期待されていたが、今冬の移籍市場で移籍を志願して“ジャロロッシ”との関係が破綻。1月中に5大リーグ内での移籍先は見つからず、トルコの“デッドライン・デー”である2月8日に移籍金1500万ユーロ(約21億円)でガラタサライに完全移籍した。

 ガラタサライは11日に行われたスュペル・リグ第25節でカスムパシャと対戦。ザニオーロは同試合で初の公式戦ベンチ入りを果たすと、ハーフタイムから途中出場してデビューを飾った。そして57分、ミロト・ラシツァとのパス交換でペナルティエリア内に侵入し、相手GKとの一対一を制して左足でゴールへと流し込んだ。首位ガラタサライはこの1点を守り切り、リーグ戦での連勝を「14」に伸ばした。

 ザニオーロは試合後、ガラタサライの公式メディアを通じてコメント。「僕がトルコに来たのは、おそらくトルコの歴史の中で最悪の時期だったと思う。震災で多くの人が命を落とし、家を失った。僕たちは彼らへの贈り物として、この勝利を贈りたい。僕たちの痛みはとても新しく、この試合を喜ぶことはできない」と、加入直前に発生した大地震の被害者に勝利を捧げた。また、「もう少し自分を磨く必要がある。自分を高めていくことで、もっといいことができるはずだ」と、今後への意気込みも示した。

【ゴール動画】ザニオーロがデビュー戦で決勝点

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