「一緒に回る選手には嫌なプレー(笑)」 日本勢ゆかりの大会で古江彩佳がV争い【米女子22年名勝負】

米国女子ツアーはタイ決戦を皮切りに、いよいよ2023年シーズンが本格的にスタートする。今季はこれまでの畑岡奈紗、渋野日向子、古江彩佳、笹生優花に加えて勝みなみ、西村優菜といった選手も参戦。ますますの盛り上がりを見せるであろう戦いの前に、昨シーズンの名勝負を振り返りたい【ポートランドクラシック】
オレゴン州ポートランド空港の隣にあって、手に届きそうなくらい大きな航空機やひと際大きな音を立てる戦闘機が、空を飛び交うのが日常のこの大会。そして1996年岡本綾子、2010年宮里藍、12年宮里美香と日本選手が過去3勝を挙げているというゆかりある一戦で、日本勢が躍動した。

初日、上原彩子が「65」をマークして単独首位、そして「67」で回った渋野日向子と古江彩佳が3位タイという好発進。2日目は古江が「69」で4位タイ、渋野と上原はともに13位タイにつけ、上位争いのまま決勝ラウンドに進出した。

ムービングデーの3日目には、古江がボギーなしの「67」で回り、首位タイに浮上。1つ伸ばして迎えた5番からは3連続バーディを奪い、思わず「一緒に回ってる選手からしたら、嫌なプレーだと思う(笑)。でも入ってよかったです」。同伴競技者を気遣ってしまうほどのラッシュだった。

第3ラウンドを終えてボギーはわずかにひとつ。「ドライバーが真っすぐ安定していたので、落ち着いてフェアウェイから打てたのがよかった」とフェアウェイキープ率は100%、パーオン数も15ホールと古江の持ち味“超安定性”をいかんなく発揮した。

米ツアー2勝目に向けて、最もいい位置で迎えた最終日。パー5では213ヤードからグリーン手前まで運んでのイーグル奪取、さらに14メートルのバーディパットを決めて大歓声を浴びるなどのスーパープレーも飛び出した。最後まで優勝争いを演じたが、善戦も実らず2打ビハインドの3位で終えた。

勝利が手が届くところにあっただけに、「悔しいです」と残念な気持ちは募った。それでも4日間のフェアウェイキープ率は89.3%、パーオン率は79.2%といずれも高水準で、ショット力の高さを見せつけた。ひとつひとつの経験が、「トラストゴルフ・スコティッシュ女子オープン」に次ぐ、米2勝目につながっていくはずだ。

externallink関連リンク

古江彩佳 戦績をおさらい! 米女子ツアー 2023シーズン日程一覧 古江彩佳の米初Vを振り返る【写真】 「ルーキーイヤーに優勝できるとは…」 古江彩佳が大逆転で初優勝【米女子22年名勝負】 好調な春先から一転…苦闘の初夏へ【渋野日向子のルーキーイヤー振り返り】
externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)