見た目地味でも役割は超重要! 米空軍に新たな空中中継機が誕生 墜落した同型機の穴埋め分か?

パッと見、地味なVIP輸送機にしか見えないかも。

アメリカ空軍にも4機しかない激レア機

 アメリカの大手航空機メーカー、ノースロップ・グラマンは2023年2月24日、ジョージア州ロビンス空軍基地に、E-11A BACNの新型を納入したと発表しました。

 BACNとは「Battlefield Airborne Communications Node」の略で、日本語に訳すなら「戦場空中通信ノード」ともいえるものです。これまでもアメリカ空軍はE-11A空中通信中継機を保有していたものの、既存機がボンバルディアBD700シリーズの「グローバル6000」大型ビジネスジェットをベースとしていたのに対し、今回発表された機体は同じボンバルディアBD700シリーズながら、新型をベースにしている点で異なります。 E-11Aは陸海空および宇宙と地球を取り巻くあらゆる場所でやり取りされるアメリカの軍用通信を常時シームレスにつなげる役割を担う機体で、音声だけでなく画像や映像、戦術データなどを安全に伝送するとともに、必要に応じてジャミングやスクランブルをかけて秘匿性を高める処理を行える「空中ゲートウェイ」ともいえる存在です。 同機があることで状況認識が強化され、統合軍や連合軍といった大規模な軍隊間での相互運用性が高まると言います。 E-11A BACNは4機造られましたが、うち1機は2020年2月にアフガニスタンで墜落・損耗しています。そのため、このたび新造されたボンバルディアBD700ベースのE-11Aはこの穴埋め分と推察されています。※誤字を修正しました(3月2日12時20分)

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