新戦力の活躍に負傷者復帰…アルテタ監督はアーセナルの“総合力”に自信「今はオプションが豊富」

 アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督が、3月1日に控えたプレミアリーグ第7節延期分エヴァートン戦の前日会見に出席した。会見の模様をアーセナルのクラブ公式HPが伝えている。

 15日に開催された第12節延期分でマンチェスター・Cとの“首位決戦”を落とし、一度は2位に転落したアーセナルは、直近のプレミアリーグ2連勝で再び首位に返り咲いた。3連勝を目指すミッドウィーク開催の一戦では、およそ1カ月ぶりにエヴァートンと激突する。2月4日に敵地で行われた第22節ではショーン・ダイチ新監督が仕込んだ強固な守備ブロックに苦戦。最後までゴールネットを揺らすことができずに0-1で敗れ、この試合から3試合未勝利という状況が続いていた。

 アルテタ監督は「数週間前に彼らと対峙した時の我々を上回り、勝利に値するパフォーマンスを発揮しなければならない。明日はこの前の試合よりも良いプレーができることを期待している」とコメント。約1カ月の時を経てエヴァートン相手の“リベンジ”という捉え方をする人々も少なくないが、「どんな相手でも同じように準備をしている。対戦相手がどのようなスタイルで、何を目指し、それを上回るためには何が必要なのか。他の試合と何も変わらない」と話した。

 この試合に勝利すればアーセナルの勝ち点は「60」に到達。試合数で並ぶこととなる2位マンチェスター・Cとの勝ち点差を「5」まで広げることができる。優勝争いに向けて重要な一戦であることに間違いはないが、アルテタ監督は「勝ち点を積み上げられることは事実だ。だが、まだ14試合も残っているんだから何の意味もないよ。ここから先はまだ非常に長い道のりだ」と冷静に語った。

 現在のアーセナルでは、今冬の移籍市場でチームに加入したイタリア代表MFジョルジーニョやベルギー代表FWレアンドロ・トロサールがフィットし、スカッドの厚みが増した印象だ。さらに、手術を受けた影響で長期離脱を強いられていたイングランド代表MFエミール・スミス・ロウもチームに合流。27日に行われたU-21チームのチェルシー戦では、今冬の加入後は未だに公式戦の出場機会を得られていないポーランド代表DFヤクブ・キヴィオルと共に45分間プレーした。また、負傷していたガーナ代表MFトーマス・パルティも前節レスター戦では試合終了間際からピッチに立っていた。

 アルテタ監督はトーマスについて「数週間離脱しており、まだあまりトレーニングもできていない。まずはリズムを取り戻すことが先決だ」とコメント。スミス・ロウとキヴィオルについては「2人の状況は異なるが、明らかに彼らは試合に出場する時間を必要としていた。これからの数試合で必要になるため、ピッチ上で彼らの姿を見られて良かったよ」と話した。さらに、“総合力”を増した現在のチーム状況についても自身の見解を明かしている。

「日々選手たちの状態は確認している。実際のところ、今は起用できる選手の選択肢が豊富だ。負傷から戻ってきた選手たちが新たなプランを与えてくれている。選手たちにとって、10カ月にわたるシーズンを通して全く同じパフォーマンスレベルを維持することはほぼ不可能だ。だからこそ、時には選手を代えながらチームとして変化し、相手にとって予測できない存在となる必要がある。今はオプションが豊富な状況だ」

 アーセナルの本拠地『エミレーツ・スタジアム』で行われるエヴァートンとの一戦は、日本時間3月1日の28:45(2日の4:45)にキックオフを迎える。

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