「サポートを示したかった」…アーセナル主将ウーデゴーア、ジンチェンコに腕章を託した理由を明かす

 アーセナル所属のノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴーアが、レスター戦でウクライナ代表DFオレクサンドル・ジンチェンコがキャプテンマークを巻いたことについて言及した。26日、イギリス紙『イブニング・スタンダード』がコメントを伝えている。

 25日に行われたプレミアリーグ第25節でレスターと対戦したアーセナルは、ガブリエウ・マルティネッリが46分に挙げた先制点を守り抜き、1-0で勝利を収めた。この試合で大きな注目を集めたのが、アーセナルのキャプテン。普段はウーデゴーアが主将を務めているものの、この試合でウクライナの国旗色に彩られた腕章を巻いていたのはジンチェンコだった。

 アーセナルはこの行動について試合前に「ウクライナ紛争から1年が経ったことを受け、敬意と愛の印として今日の試合ではジンチェンコが主将の腕章を着用する」と発表。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から1年が経過したことに伴い、ウクライナへのサポートと連帯を示す意味でのアクションだと説明した。また、ミケル・アルテタ監督は試合後に「選手主導で行われた。マルティン(ウーデゴーア)が私を訪れ、そうした行動を取りたいと提案した」と明かしている。

 この行動の発起人であるウーデゴーアは「試合の前日にクラブ内の何人かと話し合い、それからミケル(・アルテタ監督)のところに行って提案したんだ」とコメント。実行を思い立った理由や背景にあった自身の感情については次のように明かしている。

「彼(ジンチェンコ)にサポートの気持ちを伝えるために良いことだと思ったんだ。あれからもう1年になる。長すぎるし、彼にとっては非常に難しい状況だと思う。とても感情的になっていることも知っている。試合の当日、彼にやっても良いかどうかを聞いたんだ。ピッチに立てば、彼はいつも100パーセント集中している。彼のプレーに影響が与えられているようには見えないけど、彼やその家族、そしてウクライナのすべての人々にとって難しい状況であることに変わりはない。僕たちはただ、彼にサポートを示したかっただけなんだ」

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