死闘を制したのはレヴァークーゼン! PK戦の末にモナコを撃破…南野拓実は出場せず

 ヨーロッパリーグ(EL)・決勝トーナメントプレーオフセカンドレグが23日に行われ、モナコ(フランス)とレヴァークーゼン(ドイツ)が対戦した。

 ファーストレグは2-2のまま試合結果に突入しながら、後半アディショナルタイムにアクセル・ディサシが劇的ゴールを決めてモナコが白星を飾った。1点のアドバンテージを得てホームに帰ってきたセカンドレグ、モナコのスターティングメンバーにはウィサム・ベン・イェデル、ユスフ・フォファナ、アレクサンドル・ゴロヴィンらが並んだ。南野拓実はベンチからのスタートに。一方、逆転を目指すレヴァークーゼンはフロリアン・ヴィルツ、エセキエル・パラシオス、ジェレミー・フリンポンらが先発に名を連ねた。

 試合の均衡が破れたのは13分。レヴァークーゼンはアミン・アドリがボールを持ち運んで右に繋ぐと、ボールを受けたフリンポンがスピードを上げて縦突破。中央への折り返しがGKに当たってこぼれたボールをヴィルツが押し込み、レヴァークーゼンが先手を取った。

 対するモナコは19分、ペナルティエリア内でベン・イェデルからのパスを受けたエリエス・ベン・セギルが軸裏トラップで前を向く。対峙したDFをかわそうとした際に倒され、PKが与えられた。このPKを“エース”のベン・イェデルが難なく決め、モナコが試合を振り出しに戻した。2戦合計のスコアでは再びリードしている。

 悪くない入りを見せながらPKで失点したレヴァークーゼンだったが、直後のプレーで動じることなく反撃へ。左コーナーキックを獲得すると、ファーサイドへのふわりとしたボールにアダム・フロジェクが反応。ファーストタッチからフィニッシュまで持ち込むことはできなかったが、こぼれ球を拾ったパラシオスが左足を一閃。強烈な一撃がゴールネットを揺らし、レヴァークーゼンが2戦合計スコアを再び同点とした。

 前半はこのままレヴァークーゼンの1点リードで終了。後半に入ってもレヴァークーゼンは攻撃の手を緩めない。58分、敵陣高い位置でボールを奪った流れから、ペナルティエリア手前でボールを持ったヴィルツが浮き球のスルーパスを供給。ボックス右へと走り込んだアドリがこのボールに反応すると、狙い澄ましたヘディングシュートでファーサイドのゴールネットを揺らした。レヴァークーゼンが遂に2戦合計スコアをひっくり返すことに成功している。

 負けられないモナコも直後から反撃へ。60分にはベン・イェデルがカットインから右足で狙うも、強烈なシュートはクロスバーを直撃。その後もシュートチャンスそのものは作りながらもなかなかゴールネットを揺らすことはできない。こうして迎えた84分、右サイドを駆け上がったクレパン・ディアタがクロスボールを送ると、ペナルティエリア内でポジションを取り直したブリール・エンボロが反応。ヘディングシュートをゴールに押し込み、モナコが土壇場で2戦合計スコアを振り出しに戻した。

 後半アディショナルタイムには左からの折り返しを受けたエダン・ディオプがゴールネットを揺らしたものの、直前のプレーでタッチラインを割っていたため得点は認められず。試合はこのまま延長戦に突入する。延長戦では両チームチャンスを作ったもののゴールまでは至らない。試合の決着はPK戦に委ねられることとなった。

 先攻のレヴァークーゼンは5人全員が成功したのに対し、モナコは3人のみが成功。モナコの3人目を務めたエリオット・マタゾのキックは無情にもクロスバーを叩いた。

 この結果、レヴァークーゼンがラウンド16への切符を掴み取った。なお、南野に出場機会は訪れず。ラウンド16の組み合わせ抽選会は24日に行われる。

【スコア】
モナコ 2-3(2戦合計:5-5/PK戦:3-5) レヴァークーゼン

【得点者】
0-1 13分 フロリアン・ヴィルツ(レヴァークーゼン)
1-1 19分 ウィサム・ベン・イェデル(PK/モナコ)
1-2 21分 エセキエル・パラシオス(レヴァークーゼン)
1-3 58分 アミン・アドリ(レヴァークーゼン)
2-3 84分 ブリール・エンボロ(モナコ)

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