負傷明けのアントニーが決勝弾! マンU、EL屈指の強豪対決でバルサを下す

 ヨーロッパリーグ(EL)・決勝トーナメントプレーオフセカンドレグが23日に行われ、マンチェスター・U(イングランド)とバルセロナ(スペイン)が対戦した。

 国内リーグでも好調を維持するチーム同士の対戦だ。ファーストレグは2-2のドローで終了。マンチェスター・Uはマーカス・ラッシュフォードの活躍で1度は逆転に成功したものの、バルセロナがハフィーニャのゴールで同点に追い付いていた。アウェイゴールのルールは撤廃されているため、勝利した方が次のラウンドに駒を進める一戦。マンチェスター・Uはファーストレグからスターティングメンバーを1名変更。出場停止明けのリサンドロ・マルティネスが先発に復帰した。一方、バルセロナは4名を入れ替えてこの試合に臨む。負傷中のペドリ、出場停止のガビはメンバーから外れたが、ケガの影響でファーストレグを欠場していたセルヒオ・ブスケツがスタメンに戻ってきた。

 マンチェスター・Uの本拠地『オールド・トラフォード』で行われた一戦は18分に動く。フランク・ケシエがハフィーニャとのワンツーでペナルティエリア右に侵入。大外を駆け上がってきたジュール・クンデを使うと、右足でクロスボールを放り込んだ。このボールはラファエル・ヴァランが先に触ったものの、こぼれ球にアレハンドロ・バルデが反応。反転しようとしたところでブルーノ・フェルナンデスに倒され、バルセロナにPKが与えられた。PKキッカーを担当したロベルト・レヴァンドフスキがゴール右を狙ったシュートはGKダビド・デ・ヘアに触られたものの、わずかにレヴァンドフスキの技術が勝り、バルセロナが先手を取った。

 前半はこれ以上スコアが動かず、バルセロナの1点リードでハーフタイムに突入。後半に入ると立ち上がりにマンチェスター・Uが反撃へ。敵陣左サイドでボールを奪ったジェイドン・サンチョが中央へ繋ぐと、パスを受けたB・フェルナンデスはシンプルに逆へ展開。後ろから駆け上がってきたフレッジがボールを引き取ると、ペナルティエリア内に侵入して右足で流し込んだ。後半開始早々の得点で、マンチェスター・Uが試合を振り出しに戻した。

 その後は両チームチャンスを作り出す。55分には後半頭からピッチに立ったアントニーがペナルティエリア手前でこぼれ球を拾い、得意の角度から左足でシュートを狙うも、これはGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンの正面へ。64分にはフレンキー・デ・ヨングのクロスボールからクンデがヘディングシュート。ここはGKデ・ヘアのビッグセーブが飛び出し、ゴールとはならなかった。

 73分には再び試合が動く。マンチェスター・UはL・マルティネスの左足フィードで前に出ると、左サイドを駆け上がったルーク・ショーがヒールで繋ぎ、ボールはB・フェルナンデスの元へ。相手と入れ替わってペナルティエリア左の深い位置に侵入すると、マイナスへのパスを受けたアレハンドロ・ガルナチョが右足でシュート。この一撃はブロックされたものの、再びフレッジが狙った。ここもバルセロナが体を投げ出して防ぐが、こぼれ球はアントニーの元へ。左足で狙い澄ました一撃をファーサイドに沈めた。負傷から戻ってきたアントニーの一撃で、遂にマンチェスター・Uが逆転に成功している。

 その後はバルセロナが前に出たものの最後まで同点ゴールは挙げられず、試合はこのままタイムアップ。勝利したマンチェスター・Uがラウンド16行きの切符を掴み取った。一方、バルセロナは公式戦19試合ぶりの黒星に。今季のヨーロッパでの戦いはここで終わりを告げることとなった。なお、ラウンド16の組み合わせ抽選会は24日に行われる。

【スコア】
マンチェスター・U 2-1(2戦合計:4-3) バルセロナ

【得点者】
0-1 18分 ロベルト・レヴァンドフスキ(PK/バルセロナ)
1-1 47分 フレッジ(マンチェスター・U)
2-1 73分 アントニー(マンチェスター・U)

【スターティングメンバー】
マンチェスター・U(4-2-3-1)
GK:デ・ヘア
DF:ワン・ビッサカ(67分 ダロト)、ヴァラン、L・マルティネス、ショー
MF:カゼミーロ、フレッジ;B・フェルナンデス、ウェクホルスト(46分 アントニー)、サンチョ(67分 ガルナチョ)
FW:ラッシュフォード(88分 マクトミネイ)

バルセロナ(4-3-3)
GK:テア・シュテーゲン
DF:クンデ、アラウホ(82分 M・アロンソ)、クリステンセン、バルデ
MF:ブスケツ、フレンキー、ケシエ
FW:ハフィーニャ(75分 A・ファティ)、レヴァンドフスキ、S・ロベルト(70分 F・トーレス)

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