「ヨハン・クライフをとても尊敬している」 マンU指揮官、“英雄”の哲学を踏襲するバルサ戦へ

 マンチェスター・Uを率いるエリック・テン・ハフ監督が、16日に行われるヨーロッパリーグ(EL)・プレーオフステージ ファーストレグのバルセロナ戦に向けて、心境を明かしている。15日、公式サイト『UEFA.com』が伝えている。

 1970年2月2日生まれのテン・ハフ監督は現在53歳。母国の“名門”アヤックスや現役時代に在籍したユトレヒトなどで指導者としてのキャリアを積み、今季からマンチェスター・Uの監督に就任した。プレミアリーグ第23節終了時点で14勝4分5敗の3位につけており、昨季リーグ戦の16勝を上回るペースで勝ち星を重ねている。

 直近の公式戦では6試合負けなしのマンチェスター・U。好調を維持している中で迎えるバルセロナ戦について、テン・ハフ監督は「(我々も)バルセロナも、このカードが決勝戦で実現すればよかったと思う」と口にしつつ、「ゴールを目指すには多くのエネルギーが必要だ。素晴らしいゲームになるだろう。バルセロナのためにも、我々のためにも、全員が万全な状態で挑めることを願っている。そうすれば、最高レベルの試合ができるはずだ」と好ゲームを期待しているようだ。

 またテン・ハフ監督は、母国の英雄であり、バルセロナの礎を築いたヨハン・クライフ氏にも言及。同氏は「ヨハン・クライフをとても尊敬している。アムステルダムのオフィスには、彼の写真を2枚壁に貼っていた。1枚は選手としてのヨハン・クライフ、もう1枚は監督としてのヨハン・クライフの写真をね」と憧憬の念を明かすとともに、以下のように続けている。

「特に彼は、既成概念に囚われず、フットボールに多くのものをもたらしてくれた。常に勝つことが目的だが、彼はそれを独自の方法で追求したんだ。フットボールは観客が見るものだから、冒険的でなければならないし、エンターテインメントでなければならない。それが彼の表現したいことであり、望むゲームの在り方だった。私たちは、本当に彼を尊敬しなければならないし、その価値観を尊重するべきだと思う。私は今、とても幸せだよ。だって『シアター・オブ・ドリームズ』で監督を務めているからね」

 ヨハン・クライフ氏の理想を尊ぶ男が率いるクラブと、ヨハン・クライフ氏が植え付けた哲学を踏襲するクラブの一戦は、日本時間の17日午前2時45分にキックオフを迎える。

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