ベンフィカ、2季連続のCLベスト8進出に大きく前進!…敵地でクラブ・ブルッヘに2発完勝

 チャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)ファーストレグが15日に行われ、クラブ・ブルッヘ(ベルギー)とベンフィカ(ポルトガル)が対戦した。

 ポルト、レヴァークーゼン、アトレティコ・マドリードと同居したグループBを2位で突破したクラブ・ブルッヘ。クラブ史上初挑戦となる決勝トーナメントで爪痕を残すことはできるだろうか。対するベンフィカはパリ・サンジェルマン(PSG)、ユヴェントス・マッカビ・ハイファと同居したグループHを首位で通過。2シーズン連続でのベスト8進出に向けて敵地での勝利を目指す。

 最初の決定機は5分のクラブ・ブルッヘ。自陣左サイドからのロングフィードでDFラインの背後を取ったタジョン・ブキャナンがボックス内まで持ち運び至近距離から右足でシュートを放つ。しかし、ベンフィカのGKオディッセアス・ヴラホディモスの好セーブに阻まれ惜しくも先制点とはならなかった。

 序盤にチャンスを作られたベンフィカだが、その後はしっかりとボールを保持し試合を優位に進めていく。クラブ・ブルッヘを押し込む展開の中で迎えた26分、右サイドからの長いクロスをファーサイドでニコラス・オタメンディが折り返し、中央でフリーになっていたアントニオ・シウヴァが押し込みにかかるもヘディングシュートは枠の上へ外れた。

 攻勢に出るベンフィカは30分、ジョアン・マリオの浮き玉スルーパスでボックス内に侵入したラファ・シルヴァが右足アウトサイドでシュートを放つも、惜しくも枠の左角に直撃。37分にはショートカウンターでバイタルエリアまで侵入し、J・マリオの右からのクロスにゴール前でゴンサロ・ラモスが頭で合わせたが、こちらも枠を捉えることはできなかった。

 劣勢のクラブ・ブルッヘは45分にチャンス。敵陣右サイドでFKを獲得すると、キッカーのノア・ラングが右足で鋭いボールをゴール前に送る。ファーサイドに走り込んだデニス・オドイがヘディングでネットを揺らしたが、オフサイドの判定でゴールは認められなかった。結局、両チームともゴールネットを揺らせぬまま、前半はスコアレスで終了した。

 後半も試合の主導権を握ったベンフィカは51分に先制する。右サイドで細かくボールを繋ぐと、フレデリク・アウルスネスがボックス内右に侵入。これは相手DFの対応に阻まれたものの、ルーズボールを拾ったゴンサロ・ラモスが背後からジャック・ヘンドリーに倒され、ベンフィカにPKが与えられた。これをJ・マリオがゴール左上に沈め、アウェイのベンフィカが先手を取った。

 先制に成功したベンフィカは65分に攻撃の主軸R・シルヴァとG・ラモスを下げて、ダヴィド・ネレスとゴンサロ・ゲデスを投入する。その後も主導権を握り続け、決定機こそ作れないものの試合を優位に進めていく。本拠地の声援を背に何とか追いつきたいクラブ・ブルッヘは、攻撃的な選手を投入し状況の打開を図るが、なかなか決定的なチャンスを作り出すことができない。ベンフィカ優勢のまま時計の針が進んでいく。

 このまま試合終了かと思われた88分、スコアボードを動かしたのはまたもベンフィカだった。クラブ・ブルッヘのDFビョルン・マイェルが最終ラインでボールの処理に手間取ると、ハイプレスを敢行した途中出場のネレスがこれを奪ってボックス内へ侵入。最後は冷静にゴール右下隅に流し込んだ。ベンフィカが決定的な2点目を奪う。

 試合はこのまま0-2で終了。終始優勢を保ったベンフィカが敵地で先勝し、2シーズン連続のベスト8進出に大きく前進した。セカンドレグは3月7日にベンフィカの本拠地『エスタディオ・ダ・ルス』で行われる。
 
【スコア】
クラブ・ブルッヘ 0-2 ベンフィカ

【得点者】
0-1 51分 ジョアン・マリオ(PK/ベンフィカ)
0-2 88分 ダヴィド・ネレス(ベンフィカ)

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