アーセナル、トロサールが加入後初得点も試合はドロー…ブレントフォードは10戦負けなしに

 プレミアリーグ第23節が11日に行われ、アーセナルとブレントフォードが対戦した。

 今季のアーセナルは序盤から好調を維持してプレミアリーグ首位を走っているが、前節はエヴァートン相手に0-1で敗れ、今季のプレミアリーグで2度目の黒星を喫した。FAカップも含めた公式戦では今季初の連敗を喫しており、今節はプレミアリーグ2試合ぶり、公式戦3試合ぶりの勝利を狙う一戦となる。対戦相手のブレントフォードは現在プレミアリーグ9試合無敗を維持しており、マンチェスター・Cやリヴァプールも撃破した“難敵”だ。

 アーセナルは6試合連続で同じスターティングメンバー11名が並んだ。冨安健洋はベンチからのスタートとなっている。一方、ブレントフォードは前節からスターティングメンバーを3名変更。イヴァン・トニーやマティアス・イェンセンらが先発に名を連ねた。

 試合は序盤からアーセナルがボールを保持する展開となったものの、ブレントフォードの整った守備を崩し切るまでには至らない。対するブレントフォードは25分、敵陣でボールを拾ったところからトニーがブライアン・エンベウモを走らせる。マイナスへの折り返しをダイレクトでトニーが狙ったが、シュートは枠に嫌われた。43分にはベン・ホワイトのクロスボールをファーサイドのグラニト・ジャカが頭で折り返し、最後はガブリエウ・マルティネッリがダイレクトで狙う。左足から放たれたボレーシュートはクロスバーを超えてしまった。前半はこのままスコアレスで終了している。

 後半に入ると均衡が破れる。右サイドでボールを受けたブカヨ・サカがマルティン・ウーデゴーアとのパス交換からボックス右に侵入。中央へ低い弾道のクロスボールを送ると、最後はレアンドロ・トロサールが押し込んだ。途中出場のトロサールが1月のアーセナル加入後、新天地での初ゴールを決め、アーセナルが先制に成功した。

 しかし、ブレントフォードもこのままでは終わらない。74分、セットプレーから相手ペナルティエリアにボールを放り込むと、空中に浮いたボールを頭で繋ぎ続ける。イーサン・ピノックが頭で前へ落とすと、クリスティアン・ノアゴールが飛び出してきたGKアーロン・ラムズデールよりも先にボールに触り、最後はトニーが頭で押し込んだ。トニーの今季プレミアリーグ14ゴール目で、ブレントフォードが試合を振り出しに戻した。

 その後はアーセナルが前へ押し込む時間となり、80分にはオレクサンドル・ジンチェンコがミドルシュート。この一撃はゴール右へ。88分にはトロサールがカットインから横へ繋ぐと、ボールを受けたサカはダイレクトパスを選択。エディ・エンケティアは巧みなターンで相手と入れ替わりかけたものの、フィニッシュまでは持ち込めなかった。

 試合はこのままタイムアップ。アーセナルは今季初めてプレミアリーグ2戦連続で白星を逃すこととなった。首位はキープしているものの、試合数で並ぶマンチェスター・Cとの勝ち点差は「6」。今節の消化ゲームでマンチェスター・Cが勝利した場合はその差がさらに縮まることとなる。一方、ブレントフォードはプレミアリーグでの無敗試合数を「10」まで伸ばした。なお、冨安に出番はなかった。

 次節、アーセナルは15日に第12節延期分を消化予定。この試合は2位につけているマンチェスター・Cとの“大一番”だ。次節は18日に行われ、敵地でアストン・ヴィラと対戦する。一方、ブレントフォードは同じく18日にクリスタル・パレスをホームに迎える予定だ。

【スコア】
アーセナル 1-1 ブレントフォード

【得点者】
1-0 66分 レアンドロ・トロサール(アーセナル)
1-1 74分 イヴァン・トニー(ブレントフォード)

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