え、空母サンパウロ買うの!? ブラジル沖漂う沈みかけの幽霊船に救いの手 事態は急展開

何に使うつもりなのか?

最初に購入した会社の3倍の値段で購入を示唆

 現地時間の2023年1月31日、ブラジル海軍が自沈を計画していた、元空母「サンパウロ」に関して新たな動きがありました。サウジアラビアのSela(セラ)という企業が、3000万レアル(約7億6400万円)で同元空母の購入を提案したと現地メディアは報じています。

 この元空母は引退後、2019年9月に解体業務を請け負うトルコの会社が購入しましたが、船体に残るアスベスト問題からトルコ政府が入港を拒否。その後ブラジルへ帰還したものの、ブラジルでも入港が許されずペルナンブコ州沖を2022年8月から漂流船としてさまよっています。 2023年1月18日に検査を受けた際に、船体に亀裂が発見され、ブラジル海軍は爆薬で船体に穴を開けることで制御した沈没をする計画を立てました。しかし、この決定に同国環境省がアスベストの問題を理由に懸念を表明し、今後を巡って国防省と環境省が対立していました。 3000万レアルという金額は、最初に解体業務を請け負うトルコの会社が払った金額の約3倍になるそうです。この提案により、ブラジル海軍は予定していた自沈計画をひとまず延期したといいます。セラ社は「サンパウロ」を引き取ったあとのプランを「環境保護法に準拠した解体を専門とする造船所に持ち込み、修理を行う」としています。

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