舗装劣化進む「新神戸トンネル」大規模修繕へ 阪神高速の「更新計画」拡大

その他、局地的な修繕工事が多発する見込みです。

開通から半世紀が経過

 阪神高速道路は2023年1月27日(金)、今後実施予定の高速道路施設の大規模修繕の計画を発表しました。 更新が必要となった主な箇所は、新神戸トンネルの舗装打ち換えのほか、複数箇所での高架橋の高欄(欄干)の取り換え、床版の補修です。これらの実施予定時期は未定ですが、早期着手に向けて国や自治体と連携し、速やかに決定したいとしています。 新神戸トンネルは北行きが1976(昭和51)年、南行きが1988(昭和63)年に開通。半世紀を迎えつつあり、舗装が劣化しつつあります。 このトンネルでは特殊な「PC舗装」が採用されています。引っ張り力(プレストレス)をかけた鋼材で補強した100m級の長いコンクリート版を使用した舗装です。プレストレス補強コンクリートは、一般的には橋脚間隔の長い橋の橋げたなどで使用されることが多いですが、舗装に使用されるケースは空港滑走路など、あまり多くありません。新神戸トンネルでは、継ぎ目を少なくして騒音や振動を最小限にする配慮から採用されたそうです。 その補強鋼材が劣化で破断するなど、劣化が顕著となっていることから、鉄筋コンクリートによる舗装や、鋼繊維補強コンクリートなどにより打ち換えを行う計画です。 高架橋の高欄はコンクリートなどと比べて軽い鋼製構造を採用していますが、雨水の侵入による腐食が目立ち、2019年には高欄上の照明柱の転倒事故も発生しています。今後更新により、水抜き孔や防錆処理など対策済みの高欄に取り替える計画です。 また床版では、大規模更新のエリア外でも疲労によるき裂が発見されたことから、当該箇所ではき裂初期のうちに対策を施していくとしています。

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