インド海軍待望の新型潜水艦「ヴァギル」就役 原型はフランス・スペイン共同設計

インドはドイツ製やロシア製の潜水艦も保有しています。

カルヴァリ級の最終番艦も進水済み

 インド国防省は2023年1月23日(月)、新型潜水艦「ヴァギル」が就役したと発表しました。「ヴァギル」はインド海軍が整備を進めるカルヴァリ級潜水艦の5番艦です。全長は67.5m、幅は6.2m、高さ(深さ)は12.3m、水上航行時の喫水は5.8mで、満載排水量は1775トン、乗員数は43人。主武装は魚雷並びに対艦ミサイルで、ディーゼルエンジンと発電機によって、水中ならば最大20ノット(約37km/h)、水上ならば11ノット(約20km/h)の速力で航行できるといいます。

 カルヴァリ級は、フランスのDCNS社とスペインのナバンティア社が共同開発した輸出用のスコルペヌ級潜水艦をインドがライセンス生産し導入しているもので、開発元であるフランスとスペイン両国での採用実績こそないものの、インド以外にもチリやマレーシア、ブラジルなどが導入・運用しています。 インド海軍はカルヴァリ級を6隻調達する計画で、建造は全てムンバイにあるマザゴン造船所で行われています。最終の6番艦「ヴァグシーア」も2022年4月20日に進水済みで、同艦も各種艤装や試験などを経て2024年に海軍へ引き渡される予定です。

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