ミラン、ローマ退団希望のザニオーロへ関心強める…買い取り額の引き上げも検討か

 ミランがローマ所属のイタリア代表MFニコロ・ザニオーロへの関心を強めているようだ。25日、イタリアメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 ローマとの現行契約が2024年6月末で満了を迎えるザニオーロ。両者はかねてから契約延長に向けた話し合いを行なっていたものの、未だ新契約の合意には達しておらず、交渉は膠着状態に陥っていると伝えられている。こうした状況を踏まえ、クラブ側は今冬の移籍市場でのザニオーロ売却を検討。選手本人もローマ退団を希望していると見られており、1月の他クラブ移籍の噂が盛んに報じられている。

 複数のクラブがザニオーロの動向を注視する中、トッテナムがとりわけ強い関心を示し、今冬の移籍市場で獲得に乗り出す可能性が高いと伝えられていた。しかし、同クラブは今月25日にビジャレアルからオランダ代表FWアルノー・ダンジュマを買い取りオプション付きのレンタルで獲得。これに伴いトッテナムがザニオーロへの関心を弱めたため、現在同選手の移籍交渉はミランがリードしていると『スカイスポーツ』は伝えている。

 今回の報道によると、ミランとローマの双方の代表者が現地時間25日水曜日に接触し、ザニオーロの移籍に向けた交渉が本格的にスタートした模様。ローマ側は完全移籍あるいは買い取り義務付きレンタルでの放出を望んでおり、ミラン側は今シーズン終了後の買い取り義務が付随したレンタルオファーの提示を検討しているという。また、ミラン側は買い取り義務発動の際に支払う移籍金を、3000万ユーロ(約42億円)程度に引き上げることを検討しているようだ。

 なお、ザニオーロに対してはミランの他にもウェストハムやドルトムントなど複数のクラブからの関心が伝えられている。しかし、ザニオーロ自身はセリエAでのプレー継続を希望しており、ミランへの移籍を前向きに検討しているようだ。

 現在23歳のザニオーロは2018年夏にインテルからローマに完全移籍。2018-19シーズンのセリエAでは27試合の出場で4得点を記録し、リーグの年間最優秀若手選手に選ばれた。その後は両ひざの前十字じん帯を断裂するという不運にも見舞われたが、2021-22シーズンに戦列復帰。クラブのヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)制覇に貢献した。今シーズンはここまで公式戦17試合に出場して2ゴール3アシストをマークしている。

externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)