ブンデスリーガ第16節が22日に行われ、ドルトムントとアウクスブルクが対戦した。
2カ月以上におよぶ中断期間を経て、ブンデスリーガが再開する。ドルトムントは前節終了時点で勝ち点「25」を獲得して6位につけていた。さらなる上位進出、そして首位を走るバイエルンを追いかけるためにも、負けられないアウクスブルクとの一戦を迎える。スターティングメンバーにはマッツ・フンメルス、ユスファ・ムココ、ジュード・ベリンガムらが入った。精巣腫瘍の治療から復帰したセバスティアン・ハラーもベンチ入りを果たし、ドルトムントでの公式戦デビューが期待される。
試合は、序盤から一進一退の攻防が続くも、23分にはドルトムントに決定機が到来。ユリアン・ブラントが敵陣中央で持ち運び、カリム・アデイェミとのワンツーからスルーパスを送る。ペナルティエリア内でフリーとなったムココが左足で狙ったものの、シュートはジャストミートせずに枠を外れてしまった。
それでも、ドルトムントは前半のうちにスコアを動かすことに成功。29分、敵陣中央で前を向いたベリンガムが浮き球のパスを送ると、抜け出したアデイェミがドニエル・マレンとのパス交換からマイナスへ落とす。ボールを受けたベリンガムはワンフェイクで対峙する相手選手をかわすと、強烈な右足シュートをニアサイドに叩き込んだ。
対するアウクスブルクは40分、右サイド高い位置までプレッシャーをかけたディオン・ドレナ・ベーリョがニコ・シュロッターベックからボールを奪い、フォローにきた相手の股を通すパスを中央へ送る。走り込んできたアルネ・マイアーは寄せてきた相手をかわし、右足アウトサイドでゴールネットを揺らした。アウクスブルクが試合を振り出しに戻している。
だが、直後の42分にはシュロッターベックに“名誉挽回”の機会が訪れる。敵陣右サイドでベリンガムがファウルを受け、フリーキックを獲得。ブラントが右足でDFラインの背後に正確なボールを送ると、マークを振り切ったシュロッターベックが頭で流し込む。ミスを帳消しにする2試合連続ゴールでドルトムントが勝ち越しに成功した。
このまま前半終了かと思われたアディショナルタイム、アウクスブルクは中盤でボールを拾ったところから攻撃をスタート。アーン・エンゲルスが寄せてきた相手をかわして前進し、門を通すスルーパスを通すと、抜け出したエルメディン・デミロヴィッチがループで狙う。ゴールカバーに入っていたユリアン・リエルソンに当たってゴールに吸い込まれ、アウクスブルクが再び追い付いてハーフタイムに突入した。
後半に入るとスコアは動かず時間が経過。するとドルトムントのエディン・テルジッチ監督は62分に“切り札”を投入。ムココを下げてハラーを投入した。徐々にドルトムントが押し込む展開となると、75分には交代選手が結果を残す。ハラーの投入からおよそ10分後にピッチに送り出されたジェイミー・バイノー・ギテンスが、左サイドからカットインして右足シュートを沈めた。ドルトムントがこの試合2度目の勝ち越しに成功している。
しかし、ドルトムントが動けばアウクスブルクも黙ってはいない。77分、シュロッターベックのパスをカットした流れからダイレクトでボールを繋ぎ、デミロヴィッチからのパスを受けたケルビン・エボワがペナルティエリア内で左足で強烈なシュート。ポストに当たってこぼれたところをダヴィド・チョリナが押し込んだ。直前のプレーからピッチに立ったばかりの2人が決定的な仕事をやってのけ、アウクスブルクが三度同点に追い付いた。
またもビハインドとなったドルトムントだったが、直後の78分にシュロッターベックが左足の正確なフィードでチャンスを作り出す。対角を狙ったボールにベリンガムが競り勝つと、右サイドで待っていたジョバンニ・レイナがワントラップからボレーシュートを叩き込み、またもドルトムントが勝ち越しに成功した。
試合はこのままタイムアップ。壮絶な撃ち合いとなった一戦をドルトムントが制し、再開初戦を白星で飾った。次節は25日に行われ、ドルトムントは敵地でマインツと対戦する。一方、アウクスブルクはホームに板倉滉が所属しているボルシアMGを迎える予定だ。
【スコア】
ドルトムント 4－3 アウクスブルク
【得点者】
1－0 29分 ジュード・ベリンガム（ドルトムント）
1－1 40分 アルネ・マイアー（アウクスブルク）
2－1 42分 ニコ・シュロッターベック（ドルトムント）
2－2 45＋1分 エルメディン・デミロヴィッチ（アウクスブルク）
3－2 75分 ジェイミー・バイノー・ギテンス（ドルトムント）
3－3 77分 ダヴィド・チョリナ（アウクスブルク）
4－3 78分 ジョバンニ・レイナ（ドルトムント）
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