エアバスA320ベースの哨戒機は生まれるか? フランス次世代海軍機の研究スタート

すでにボーイング737には海洋哨戒型や早期警戒型が存在します。

ライバルはダッソーの新型ビジネスジェット

 フランス軍事省 装備総局(DGA)は、エアバスおよびダッソー・アビエーションの航空機メーカー2社と将来海洋哨戒機の開発に関する研究契約を締結したと発表しました。 エアバスは自社製の双発旅客機A320neoをベースにするとのこと。一方、ダッソーは現在開発中の大型ビジネスジェット「ファルコン10X」をベースにして開発するそうです。

 両社は2030年以降のフランス海軍の運用ニーズならびにコストを満たす提案が求められているとのこと。説明では、センサーや通信手段の改良、人工知能(AI)に基づくロジックの導入、そして次世代対艦ミサイルを含む各種兵器との統合性にスポットを当てて開発が進められるそうです。 装備総局では調査研究予算として、1社あたり税込みで1090万ユーロ(約15.2億円)を拠出するとしており、それを踏まえて本格的な開発は2026年からスタートする予定としています。 現在、フランス海軍では海洋哨戒機としてターボプロップエンジン双発の「アトランティックII」を22機運用しています。同機は1990年代初頭に導入され、陳腐化が進んでいることから現在「スタンダード6」と呼ばれる近代化改良が進められており、2025年までに18機がこのアップデートを受ける予定です。 今回、研究契約が結ばれた2機種は、この「アトランティックII」哨戒機の後継となるべき機体で、2030年から2040年の10年間の新機能を視野に入れ、それに対応可能なアーキテクチャ(構成要素)を18か月かけて調査・研究するといいます。

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