今季は不調も…リヴァプールのクロップ監督「私からここを出ていくことはない」

 リヴァプールを率いるユルゲン・クロップ監督が自身の去就に言及した。イギリスメディア『BBC』が16日に伝えている。

 直近の数シーズン、リヴァプールはマンチェスター・Cとともにプレミアリーグの覇権争いを繰り広げており、2019-20シーズンにはトップリーグがプレミアリーグの名称となってから初の優勝を実現していた。しかし、今季は序盤からギアが上がっていない。プレミアリーグ18試合を消化した段階で勝ち点「28」の獲得にとどまり、現在の順位は9位。特に直近のプレミアリーグではブレントフォード、ブライトンを相手に連敗を喫していた。

 2022年4月には契約を2026年夏まで延長していたが、直近の不調が続く中でクロップ監督の進退に関する報道も少なくはない。だが、『BBC』によるとクロップ監督の頭にリヴァプールを去るという考えはないようだ。稀代の名将は直近の不調を受け、「監督の立場が変わるか、他の多くのことが変わるかだ」と変化の必要性を説きつつも「誰かに言われるまで、私からこのクラブを出ていくようなことはない」とコメント。以下のように続け、自身が率いる中でクラブに新しい風を吹かせることを約束した。

「私が去らないということは、他に変えるべきことがあるかもしれないということだ。でも、それは今すぐに出来る微細な変化ではない。将来の話だ。考えるための時間はある。今我々がしなければならないことは、自分達の状況を踏まえた上で良いサッカーをしていくことだ」

 17日にはFAカップ3回戦再試合のウルヴァーハンプトン戦が控えている。0-3と完敗を喫した14日のプレミアリーグ第20節ブライトン戦を踏まえ、クロップ監督は「あのような敗戦の直後に皆さんの前で明確な“答え”を述べるのは本当に、本当に難しいことなんだ。特に、人々が聞きたいと思うような答えをね」とコメント。「もちろん、あれから2日経てば全てが違って見えるだろう。次の試合が待っているのは明らかで、常に次のチャンスがあるというのは我々にとって悪いことではない。そのために我々は準備をしているのだから」と話しただけでなく、周囲からの“目線”が変わること、そしてリヴァプールが立ち返るべきポイントについても語っている。

「物事が上手くいかない時、選手たちがこれまでとは違うように見えて、我々に対する見方が突然変わり、人々が議論し始める。それは普通のことだ。前にも言ったかもしれないが、結局のところこれはサッカーの問題であり、サッカーで解決するしかない。ブライトン戦より良いサッカーをするのは決して難しいことではない。だが、今の我々にはそれが最初の1歩となる。コンパクトな陣形を保ち、守らなければならない。ピッチの広さは不変で、広く見えているということは我々がコンパクトに戦えていないということだ。常に基本に立ち返ること。それが必要だ」

externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)