珍飛行機「魔改造したDC-10」米大手貨物航空から退役 平均機齢約40年 ただの派生型じゃない!

DC-10でもMD-11でもない、だと…?

平均機齢は約40年

 アメリカの貨物専用航空会社、フェデックス(Fedex)で運用されていた3発ジェット機「MD-10」が、2022年末をもって全機退役となりました。いまや貴重な機体となった3発機のなかでも、ユニークな仕様をもつモデルが、姿を消すこととなりました。

 MD-10はかつてアメリカにあった航空機メーカー、マクドネル・ダグラス社(現ボーイング社)の旅客機「DC-10」をベースとしたモデルです。マクドネル・ダグラス社ではDC-10を完成後、DC-10の派生型として操縦システムのグラスコクピット化や翼型の変更などを施したMD-11を製造。MD-11は現在もフェデックスの主力機の一つです。 ただ、今回フェデックスから退役したMD-10は、MD-11のような新型の派生機ではなく、DC-10をそのまま活用し、MD-11のコクピットシステムをレトロフィット。2人乗務を可能とした機体です。そのためMD-11で搭載されている主翼両先端に立ち上がった「ウイングレット」もないなど、外観上もDC-10の仕様をそのまま受け継いでいました。 なお、同社で最後まで運用されていたMD-10は8機。平均機齢は約40年と記録されています。

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