セリエA優勝戦線から後退のユーヴェ…ヴィエリ氏が見解示す「結果だけを重視することはできない」

 イタリア代表として通算20得点以上を記録し“重戦車”の異名を取ったクリスティアン・ヴィエリ氏が、かつて在籍したユヴェントスについて語った。17日付で、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が伝えている。

 マッシミリアーノ・アッレグリ政権3年目を迎えたユヴェントスは、シーズン序盤戦こそは波に乗り切れずにいたが、セリエA第10節以降は8連勝を飾り、2位に浮上した。しかし第18節で首位をひた走るナポリと対戦し、1-5の大敗。ナポリとの勝ち点差は「10」に広がり、スクデットが遠のいてしまった。

 チャンピオンズリーグ(CL)でグループステージ敗退の憂き目に遭い、セリエA優勝争いからも後退したユヴェントス。それでも、“結果だけが全てではない”と強調したヴィエリ氏は「ユベントスが8連勝している事実とともに、アッレグリ監督のチームが非常に強いことも忘れてはならない。今日のフットボールでは、結果だけを重視することはできないんだ。20年、30年前なら、このような言説も理解できた。このクラブが今もなお、世界最高峰のクラブであるならば、それは許されないことだったと思う」と口にしている。

 昨夏の移籍市場では積極的に補強を敢行したものの、新戦力として迎えたMFポール・ポグバやMFアンヘル・ディ・マリアらがシーズン序盤戦から負傷するアクシデントに見舞われた。ヴィエリ氏は「フットボールの世界では、どのチームもケガ人との付き合いを余儀なくされる」と見解を示し、以下のように続けた。

「数ヶ月前、(ヴィクター・)オシムヘンを欠いたナポリを見てごらん。インテルには、復帰して以来ほとんど姿を見せない(ロメル・)ルカクがいる。それでも、彼らはナポリ戦で素晴らしいプレーを見せたね。ヴェローナでは輝きを放つことはなかったが、総じてフットボールのやり方を熟知している。ミランも例に漏れずだ。だけどユベントスはそうではない。ビアンコネロのフットボールを見たいのに、いざフィールドを見渡せば、何をすればいいのかわからないという印象を受ける」

「ケガの問題は、うまくいかない時の言い訳でしかないよ。ユーヴェはナポリ戦でポグバがいなかったけど、8連勝していた時も、フランス人が、もしくは誰だかが不在だった…」

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