トレーニング法にクラブも 悲願のメジャー制覇へ向け畑岡奈紗が“変えること”

24歳の誕生日を迎えた13日、畑岡奈紗は来週の19日から始まる米国女子ツアー開幕戦「ヒルトン・グランド・バケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」(フロリダ州・レイクノナG&CC)出場のため、成田空港から渡米した。昨年11月20日に終わった昨季から2カ月もたたないうちに、新たなシーズンを迎える。

2022年は4月の「DIOインプラントLAオープン」で優勝。しかし目標に掲げていた年間複数回優勝と、悲願ともいえるメジャー制覇はおあずけとなった。終盤はなかなか調子が上がらず、最終戦の「CMEグループ・ツアー選手権」最終日に「80」を叩くなど苦しい時間も過ごした。年女として迎える今年は「(干支の)ウサギのように飛躍する」という目標を立てる。

最大のターゲットは、もちろんメジャー制覇だ。過去6年間で6勝を積み上げてきたが、ビッグタイトルには手が届いていない。この短いオフも、指導を受ける黒宮幹仁コーチとともに、スイング面で昨年変えた部分などを固める作業を行ってきた。そして開幕してからも、その助言をもとに“変化”も受け入れていくつもり。

その1つがトレーニング方法について。これまでは「スイングの感覚が変わる」とシーズン中は上半身を鍛えることは控えてきたが、それを昨年途中に“解禁”。今季はより積極的に行っていくという。それは「トレーニングとスイングをうまくつなげられつつある。(シーズン中の上半身を鍛えても)スイングに影響を感じなくなってきた」という手応えがあるから。フィジカル面の強化は通年の課題にする。

意識するポイントはほかにもある。昨シーズンの「AIG女子オープン」後から、飛距離を10ヤード伸ばすなど、その成長は著しい。ただそこに安定性を加えるため、「インパクト時の(体の)伸びあがりを抑える」ことに取り組む。「インパクト後はジャンプしてもいいけど、そのタイミングが(インパクト時に)ずれるとボールがばらつく。気を付けていきます」と、飛んで曲がらないティショットを目指していく。

さらにクラブ面にも手を加えた。今オフにはヘッドやシャフトも見直し、現在のスイングに合ったものをチョイス。昨年もオフにスイングが変わったことで、「4年ぶりくらいに大きく替えた」とクラブセッティングをいじったが、そのやり方を継続する。以前は「クラブじゃなくて腕(技術)」という考えからクラブ変更は「嫌だった」と話していたが、その姿はまったく感じられない“変身ぶり”だ。

こうした変化を、変わらない思いのメジャー制覇につなげていく。「今年はスケジュールが大きく変わって、US(全米女子オープン)とKPMG(全米女子プロゴルフ選手権)が1週間のオープンウィークを挟んで連続で来る。シェブロン(選手権)も初めてのコースですし、4月、5月、6月にピークを合わせられるようにしたい」。まずは、「ワクワクしています」という気持ちで臨む開幕戦で見せてくれる進化を楽しみにしたい。

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