京急線28年ぶり運賃改定 10月から初乗り最大10円増 ただし遠方は「値下げ」

品川~横浜間は現行の310円から「350円」に(きっぷの場合)。

 京急電鉄は2023年1月13日(金)、運賃改定を同年10月に実施するため、国土交通大臣宛てに鉄道旅客運賃の変更認可申請を行ったと発表しました。 改定率は10.8%。内訳は普通運賃の平均改定率が10.7%、通勤定期の平均改定率が11.9%です。通学定期は家計負担に配慮し据え置かれます。 初乗り運賃は最大10円の値上げに。例えば品川~横浜間をきっぷで移動すると、現行の310円から「350円」となります(ただし同社は、運賃認可後に「320円」で届出を予定しているとも発表)。一方で遠距離ほど改定率を低くし、41km以上は値下げとします。そのため、例えば品川~三崎口間をきっぷで移動すると、現行の950円から「740円」になります。この理由について同社は「新たな需要創出と沿線活性化を目指すため」としています。 京急電鉄で運賃改定が行われるのは、消費税率変更に伴うものを除くと、1995(平成7)年以来およそ28年ぶりです。同社は運賃改定の理由について、「新型コロナウイルス感染症の流行とその後の新しい生活様式の浸透に伴い利用者が大幅に減少し、今後もコロナ禍前の水準への回復は難しいと想定します。しかしながら、そのような中にあっても安全・安心の継続に必要不可欠な既存設備の維持管理、さらなる安全性向上、ホームドアなどの整備を進めていくため、不足する費用の一部についてお客さまにご負担をお願いするものです」としています。※品川~横浜間の運賃について、カッコ内を追記しました(1月13日17時50分)。

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