えぇぇ7人いる!「ピーポくん」ファミリー集結に通行人も驚き 家族総出の理由は“ヘルメット”

「ピーポくん」実は7人家族って知ってましたか。親子3代にわたる警視庁マスコットが新橋駅に集結してキャンペーンを行いました。まだ年端もいかないであろう“弟”も含め、ファミリーが手に持っていたものは、自転車用ヘルメットです。

ベールに包まれたピーポくんファミリーが集結

 道路交通法の改正で2023年4月から年齢を問わず、すべての人にヘルメットの着用が義務付けられます。施行を前にした1月10日、東京の新橋駅西口広場(SL広場)では、警視庁愛宕警察署など交通関係者約30人がヘルメット着用を呼びかけました。 通行人が思わず足を止めたのは「ピーポくん」ファミリー。警視庁ウェブサイトによると、ピーポくんは警視庁の警察官で、下に妹弟がいますが、家族の名前は非公開です。新橋駅前の広場には、まだ哺乳瓶を抱えている弟も動員され、ピーポくんの父母、杖をついたおじいさん、おばあさんも呼びかけに参加しました。

“7人”が駅に向かってずらりと並び、ヘルメットを振ってアピール。その光景をスマートフォンで撮影しようとする人や、走り寄ってくる子どもで人垣ができました。こうした交通安全イベントにピーポくんが登場することはありますが、ファミリー全員が集結するのはまれです。 実は東京都内の2022年の事故死者数は急増しています。132人の死亡事故の30人が自転車乗車中。前年比で15人も増えています。道交法施行前からヘルメット着用を呼びかけ、被害を減らす狙いがありました。 警視庁愛宕署、富田幸男交通課長は警告します。「死亡者の70%が頭部損傷。昨年3月には愛宕署管内で20代の男性が単独で自転車乗車中に転倒、路上に頭部を強打し亡くなっています。自転車でもヘルメットを着用することをぜひお願いします」 現状でヘルメット着用は、13歳未満の子どもを持つ保護者を対象に、子どもへ着用させる努力義務です。そのため自転車の販売店では、自転車とヘルメットが併売されていることが多いです。しかし、まだ少ない大人用のヘルメットは、どこで何を基準に選べばよいのでしょうか。

ピーポくんファミリーが持つヘルメットは意外と多様

 自転車用ヘルメットの国内トップシェア「オージーケーカブト」(東大阪市)の広報担当者に話を聞きました。「自転車用ヘルメットはオンラインでも買えますが、店頭でかぶって、自分の頭にあうかどうかを確かめて購入されることをおすすめしています。頭の形は人によって個人差があるので、サイズだけでは決められないからです。サイクルショップでお求めいただけますが、大型店、ショッピングモール内の店舗では種類も多いと思います」 ピーポくんファミリーが手に取った自転車用ヘルメットは多種多様で、競技で選手が着用するようなものから、一見すると帽子、ヘルメットには見えないものもありました。そうしたヘルメットも、衝撃を吸収する発砲スチロール(ライナー)が外側の固い表面(シェル)に包まれ、ダメージを和らげるようになっています。ここが作業用ヘルメットの構造と大きく違う点です。「日本の自転車用ヘルメットには日本自転車競技連盟(JCF)の公認や推奨の認定を受けたもの、製品安全協会の基準をクリアしたSGマークがついたものがあります。これらは各種試験で安全基準を満たしたヘルメットで、万が一の時、しっかりと頭を守ってくれます」(同・広報担当者) 目安としてスポーツタイプの自転車では、軽量かつ通気性がいいヘルメットを、また、シティサイクルや電動アシスト自転車などでは、普段着にマッチするデザインのヘルメットがおすすめだそうです。

「かつてはスポーティなデザインのものが多かったですが、帽子に見えるヘルメットは服に合わせやすく、街乗りで違和感なく使っていただけます」(前同) 同社では通学用の自転車ヘルメットも販売しています。自転車通学でヘルメットを義務化する学校は古くからありますが、通学用ヘルメットは、道交法改正の施行で大きく需要が拡大することが見込まれる分野です。

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