
<ソニー・オープン・イン・ハワイ 事前情報◇10日◇ワイアラエCC(米ハワイ州)◇7044ヤード・パー70>
2023年の第2戦目「ソニー・オープン・イン・ハワイ」のディフェンディングチャンピオンとして、松山英樹が自身2度目の連覇に臨む。開幕を12日(木)に控え、この日は同じ東北福祉大出身の比嘉一貴、アマチュアの岡田晃平(東北福祉大3年)、そして桂川有人とともに前半9ホールを回って調整した。
昨年は週末の2日間をいずれも「63」でプレーして首位に追いつき、18番パー5で行われたプレーオフ1ホール目で2打目をピンに絡めてイーグルを奪った。「まさか優勝できると思っていなかった。このソニーオープンはすごく苦手としていた。このコースを攻略できたことがうれしかった」。ツアー通算8勝目、アジア勢最多タイに並ぶ記録的な優勝を振り返った。
先週は首痛で途中棄権して以来となる約2カ月ぶりの実戦だったが、ほとんど痛みを感じることなく4日間を戦い抜くことができたという。「あまり期待はできないけど、少しずつ状態は上がってきたので楽しみ」と開幕にむけてはさらに体調面を整えていく構えだ。
今大会には松山を含めて日本勢が7人出場するが、その顔ぶれには海外記者も興味津々。アマチュア最高峰のマコーマックメダルを2年連続で受賞しプロ転向した中島啓太、アマチュアで2勝を飾った蝉川泰果ら日本勢についても質問が飛んだ。「PGAツアーに僕が入ったのが21歳。そこから毎年、有名大学で活躍した選手がPGAツアーに入ってくるのが増えていて、日本からも来てくれるのはうれしい。僕はここで10年近く頑張ったので、ちょっとずつそういう子たちに影響があってよかった」。
米国に渡り、今シーズンで10年目という節目を迎える松山。「直接連絡をもらったり、回ってくださいと言ってくれる」と若手との関係性を話すが、そんな後輩たちに大きな影響を与えていることは間違いない。松山自身も第一人者として負けるわけにはいかないと逆に刺激を受けているのも事実だ。
連覇に挑むハワイ戦。「去年みたいにうまくいけばいいですけど、そう簡単にはいかないのは分かっている。少しずつ、いい状態で4日間できればいいなと思います」。ラウンド終了後にはディフェンディングチャンピオンとして公式会見、テレビ取材、記者取材と忙しく対応し、練習場へ戻ってショットの調整を進めた。