“最近イチ”のショットも 松山英樹は首痛なき好発進に安堵「ストレスがなかった」

<セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ 初日◇5日◇カパルア・リゾート プランテーションC(米ハワイ州)◇7596ヤード・パー73>

2023年になって初めて臨むラウンドは、ホッと一安心できるものになった。首痛で、第3ラウンド途中に棄権した昨年11月の「ケイデンス・バンク ヒューストン・オープン」以来の実戦になった松山英樹にとって、まずは「きょうは(首の痛み)無しでできたので、それが去年1年間と違いストレスがなかった部分」というのが大きかった。

体調が戻るのに比例するかのごとく、スコアも快調に伸びていく。世界ランキング4位のパトリック・キャントレー(米国)とのラウンドは3番でボギーが先に来る展開になったが、その後バーディラッシュ。まずは5番パー5で、残り205ヤードからの2打目を6メートルにつけてイーグルチャンスが到来した。これは惜しくも外れたが、楽々バーディとしてイーブンに戻すと、9番パー5でもバーディ。そして1アンダーで迎えた後半、猛チャージを見せる。

12番パー4で「いいパットが入ってくれた」と5.5メートルを沈めると、13番パー4では残り161ヤードから「最近の中では一番いいショットが打てた」と2打目を3メートル弱につけての連続バーディ。さらに15、16番でも立て続けにスコアを伸ばす。18番パー5もバーディ締め。盤石のゴルフで「67」を叩き出した。

ラウンド後には、「痛みなくできてよかった」という内容の言葉を繰り返す。まだ「ティショット、セカンドともっともっと(いいショットの)回数を多くしていかないと上位にはいけない」と、プレー内容に深くうなずくことはないが、首を気にせずにプレーできたのは前進といえる。

ハワイは、昨年1月に「ソニー・オープン・イン・ハワイ」を制した地。21年10月に母国優勝を成し遂げた「ZOZOチャンピオンシップ」に続くシーズン2勝目を早々に挙げたが、その後は度重なる首痛の影響もあって勝利から遠ざかった。「“きょうは”痛みがなかった」という言い方に不安を残す胸の内がうかがえるが、ホールアウト時点でトップとの差は3打と、昨年のツアー優勝者、21-22年シーズンフェデックスポイントランキング上位者のみが出場するエリートフィールドで好発進を切ることもできた。

昨年はここで13位タイになり、次戦の優勝につなげた。「ちゃんとやることができれば上位にはいけると思うけど、まだそれができる状態ではない、という感じ。痛みが出ないようにしっかり調整したいなと思う」。6アンダーの好スコアにも浮かれることなく、いい形で4日間を終えられるよう対策と準備を引き続き行っていく。

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