アヤックス退団のブリント、新天地はバイエルンに決定! 今季終了時までの短期契約に

 バイエルンは5日、オランダ代表DFデイリー・ブリントが完全移籍にて加入することを発表した。契約期間は今シーズン終了時までのおよそ半年間。背番号は「23」に決まった。

 FIFAワールドカップカタール2022でも印象的なプレーを見せていたベテランが、自身初のブンデスリーガに挑戦する。ブリントの前所属クラブであるアヤックスは、2022年12月27日に同選手の退団を発表。フリートランスファーで新たなクラブを探したいというブリントの意向をアヤックスが汲み取り、2023年6月30日まで残っていた契約を12月31日付で解除していた。新天地には大きな注目が集まっており、日本代表MF三好康児が在籍するアントワープや、同MF久保建英が所属しているレアル・ソシエダ、さらに現地では浦和レッズへの移籍も報じられていた。

 最終的にブリントの新天地はドイツの“絶対王者”に決まった。バイエルンはフランス代表DFリュカ・エルナンデスがW杯で右ひざ前十字じん帯断裂という大けがに見舞われ、今シーズン中の復帰が絶望的な状況となっている。センターバックとサイドバックをこなす左利きDFの離脱に伴い、バイエルンは同選手の代役としてブリント獲得に至った。

 完全移籍加入に際し、ブリントはバイエルンのクラブ公式HPを通してコメントを発表。「ここでプレーするのが待ち遠しい。この後のシーズンはタイトルに関わる最も重要な時期だ。バイエルンのようなクラブはすべてのトロフィーを獲得することができる。このクラブが持つタイトルへの渇望が、最終的には加入を決める鍵となった。自分の経験を生かして、チームを助けられるようにしたい。バイエルンのために全てを捧げる」と意気込んだ。

 ブリントは1990年3月9日生まれの現在32歳。アヤックスの下部組織で育ち、2008年12月にトップチームデビューを果たした。フローニンゲンへの期限付き移籍を経て、2011-12シーズンからはエールディヴィジ4連覇に大きく貢献。2014年夏にはマンチェスター・Uへ完全移籍し、4シーズンにわたってプレー。公式戦通算141試合に出場し、2016-17シーズンにはヨーロッパリーグ優勝も経験した。2018年夏にアヤックスへと復帰すると、ベテランとして若いチームをけん引。2018-19シーズンは国内2冠とチャンピオンズリーグ準決勝進出に貢献した。2019年12月には心筋炎を発症し、皮下植え込み型除細動器の適用処置を受けたが、約2カ月後に戦列復帰。守備の柱として直近の2シーズンはエールディヴィジ連覇に貢献していた。

 また、2013年2月にはオランダ代表デビュー。2014年のブラジルW杯では主力として全試合にスタメン出場し、母国の3位入賞に大きく貢献した。2022年11月から12月にかけて行われたカタールW杯にも出場。自身2度目のW杯ではベテランとして円熟味に溢れたプレーを披露し、左ウイングバックで全5試合に先発した。決勝トーナメント1回戦のアメリカ代表戦では1ゴール1アシストを記録していた。

 バイエルンの発表によると、ブリントは5日付でメディカルチェックを終えているという。6日にはカタールのドーハで行われているトレーニングキャンプに合流する予定だ。ブンデスリーガは20日に再開し、バイエルンは敵地でライプツィヒと対戦する。

【画像】バイエルンがブリント獲得を発表!

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