ミラン、トナーリの1G1Aで新年白星発進! オチョアが好セーブ連発のサレルニターナ下す

 セリエA第16節が4日に行われ、サレルニターナとミランが対戦した。

 FIFAワールドカップカタール2022による中断と年越しを経て、ついにセリエAが再開。無敗の首位ナポリを勝ち点差「8」で追いかける2位ミランは、右大腿筋の負傷で離脱していた主将のダヴィデ・カラブリアが約3カ月ぶりに公式戦復帰。カタールW杯決勝に出場したテオ・エルナンデスやオリヴィエ・ジルーも先発に名を連ねた。一方、サレルニターナのゴールマウスには新加入のギジェルモ・オチョアが立ち、古巣対戦のクリシュトフ・ピョンテクもスタメン出場した。

 最初にビッグチャンスを作ったのはアウェイのミランだった。6分、カウンターに転じると、ラファエル・レオンがハーフウェーライン付近で縦パスを受け取る。レオンはバランスを崩しそうになりながらも力強いドリブルで相手2人をかわし、ペナルティエリア内までボールを運んだが、シュートは相手GKオチョアに防がれた。

 それでも10分、ミランが先制に成功する。左サイドに流れたサンドロ・トナーリがワンタッチパスで相手DFの背後にレオンを走らせる。レオンは飛び出してきたオチョアをかわすと、角度のないところから無人のゴールへと流し込んだ。

 15分、ミランがリードを広げる。敵陣深くに押し込んだ流れでトナーリがミドルシュートを放つと、これはオチョアに防がれる。それでも、こぼれ球をブラヒム・ディアスが回収し、ペナルティエリア中央に飛び込んだトナーリへラストパス。トナーリは右足を振り抜き、ゴール左下へと突き刺した。

 2点リードで折り返したミランは58分、左サイドでフリーキックを獲得。T・エルナンデスの鋭いクロスでゴール前に混乱が生じ、こぼれ球をフィカヨ・トモリが押し込む。しかし、シュートの瞬間オフサイドポジションにいたB・ディアスがプレーに関与したとして、主審のオンフィールドレビュー(OFR)で得点は取り消された。

 首の皮一枚繋がったサレルニターナは、73分にもOFRによって救われる。タッチが大きくなったトモリからボールを奪おうとドマゴイ・ブラダリッチがプレスをかけたが、トモリに先に触られて失敗。ブラダリッチの足裏がトモリの足首に入り、ブラダリッチにはレッドカードが提示される。しかし、映像を確認したフランチェスコ・フルノー主審はカードの色を変え、残り時間も11人対11人で戦うことになった。

 82分、フリーキックから追加点を奪うチャンスがミランに訪れたものの、オチョアの好セーブに阻まれてしまう。すると83分、サレルニターナが1点を返す。右サイドからラサッナ・クリバリがクロスを送り、ファーポストの手前でフェデリコ・ボナッツォーリが合わせた。

 その後、ミランは3点目を奪うべく攻めの手を緩めなかったが、オチョアが何度も好セーブを披露して試合の興味をつなぐ。しかし、サレルニターナの攻撃陣は同点ゴールを奪えず、ミランが逃げ切って2-1で勝利した。サレルニターナはリーグ戦3連敗、ミランはリーグ戦2連勝となった。次節は8日に行われ、サレルニターナはホームでトリノ、ミランはホームでローマと対戦する。

【スコア】
サレルニターナ 1-2 ミラン

【得点者】
0-1 10分 ラファエル・レオン(ミラン)
0-2 15分 サンドロ・トナーリ(ミラン)
1-2 83分 フェデリコ・ボナッツォーリ(サレルニターナ)

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