首位ナポリ、セリエA無敗記録は「15」でストップ…ジェコの決勝弾でインテルが勝利

 セリエA第16節が4日に行われ、インテルとナポリが対戦した。

 FIFAワールドカップカタール2022による中断期間を終え、セリエAが再開する。初陣の対戦カードではインテルとナポリによる“ビッグマッチ”が実現した。現在5位につけているインテルはセリエAで2連勝を飾って中断期間に突入。優勝争いから引き離されないためにも、勝ち点「3」が求められる試合が続く。一方、ナポリは今季開幕から絶好調をキープ。チャンピオンズリーグ(CL)では1敗を喫したものの、セリエAでは前節終了時点で13勝2分と無敗で首位を走っている。現在は11連勝中だ。

 インテルはミラン・シュクリニアル、ニコロ・バレッラ、ハカン・チャルハノールらが先発に名を連ねた。最前線はロメル・ルカクとエディン・ジェコのコンビとなり、W杯決勝戦を戦ったラウタロ・マルティネスはベンチからのスタートとなっている。一方、ナポリはピオトル・ジエリンスキ、フヴィチャ・クヴァラツヘリア、ヴィクター・オシムヘンらの主力が先発入りしている。

 試合は序盤からインテルがペースを握ると、3分にはマッテオ・ダルミアンからのパスを受けたルカクが右サイドでボールを収め、ターンから左足でクロスボールを送る。大外から走り込んできたフェデリコ・ディマルコがフリーで狙ったものの、決め切ることはできない。25分には最終ラインからボールを運んだシュクリニアルが背後にスルーパスを通し、ルカクが右足で折り返す。ジェコの落としから最後はダルミアンが右足でフィニッシュを放ったが、こちらも枠を外れてしまった。

 40分には再びインテル。ピッチ中央付近でボールを奪ったところから素速く反撃に転じ、バレッラのヒールパスにルカクが反応。背後のスペースに飛び出して右足を振り抜いたが、クロスバーを超えてしまった。対するナポリはなかなか決定的なシュートシーンを作り出せず、前半はこのままスコアレスで終了した。

 後半に入るとナポリも反撃へ。51分、自陣で細かくパスを繋ぎ、良い形で左サイドのクヴァラツヘリアにボールを渡す。巧みなステップからペナルティエリア内に侵入してマイナスへ落とすと、マティアス・オリベラがクロスボールを供給。オシムヘンが待っていたものの、チャルハノールの寄せで良い形でフィニッシュまで持ち込むことができない。

 試合の均衡が破れたのは56分。自陣でボールを引き出したヘンリク・ムヒタリアンが左サイドへ展開すると、駆け上がったディマルコがフリーでクロスボールを送る。ペナルティエリア内でフリーになったジェコが強烈なヘディングシュートを叩き込み、インテルが先手を取った。

 負けられないナポリはここから反撃の糸口を探るが、なかなかインテル守備陣を崩せない。90分にはペナルティエリア内でルーズボールを拾ったジャコモ・ラスパドーリが右足を振り抜いたが、GKアンドレ・オナナの好セーブに阻まれた。

 試合はこのままタイムアップ。インテルは首位相手に貴重な勝ち点「3」を掴み取り、4位に浮上した。一方、ナポリは今季のセリエAで初黒星に。新年早々躓く結果となってしまったが、2位ミランとの勝ち点差は「5」と優位な状況は変わらない。ディエゴ・マラドーナ氏が在籍していた1989-90シーズン以来となるスクデット獲得に向けて、後半戦を駆け抜ける。

 次節、インテルは7日に敵地でモンツァと対戦する。一方、ナポリはアウェイ連戦となり、8日にサンプドリアの本拠地に乗り込むスケジュールだ。

【スコア】
インテル 1-0 ナポリ

【得点者】
1-0 56分 エディン・ジェコ(インテル)

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