Happy New Year! 2023年からPGAツアーで変わることは?

新年を迎え米国男子ツアーは例年どおり、ツアー優勝者らが集まる「セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」が、1月5日からハワイ州マウイ島のカパルア・プランテーションで開幕する。大改革が行われる今年は変更点も多いため、ここで再確認してみよう。

セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズは2022年のツアー勝者に加え、今年はプレーオフシリーズ最終戦の「ツアー選手権」に出場した40選手も資格を得た(※コロナ禍で21年は特別にフェデックスポイント30位も含まれたが、昨年撤廃された)。

今年は世界ランキング20位内の17選手を含む39名と続々トップ選手が参戦。しかし世界ランキング1位で、21-22年シーズンの年間王者ローリー・マキロイ(北アイルランド)は欠場を決めた。今大会は高額賞金の17大会『エレベーティッド・イベント』の一つで、トップ選手への出場が義務付けられているのだが、各選手は“1大会”は「理由なし」に欠場することもできる。

例年、シーズン始動が2月以降になるマキロイは、どうやら年初の大会を選んだようだ。ということは残りの16大会、すなわち2月の「WMフェニックスオープン」、「ジェネシス招待」や、4月のマスターズ翌週に行われる「RBCヘリテージ」、6月の「トラベラーズ選手権」ではその雄姿が見られることになる。

また大きく変わることの1つに、“プレーオフに出場できる人数”がある。これまでフェデックスカップポイント125位までが第1戦に出場でき、同時に来季のフルシードも獲得できた。しかし今年はプレーオフ第1戦の「フェデックス・セントジュード選手権」に出られるのはトップ70位まで。第2戦の「BMW選手権」は50選手と、22年の70名から20名減。そこから最終戦に出場できる30位を目指すことになる。

そして13-14年から行われていた“年またぎのシーズン”は、現在行われている22−23年が最後になる。8月にツアー選手権を終えると、今年は“フォールシリーズ”を開催。ここではトップ70位に入れず、プレーオフに進めなかった選手が来季出場権をかけて争うことになり、そのスケジュールは23年初旬に発表される。

さらに、これからPGAツアーを目指す選手にも大きな変化が。停止されていたPGAツアーへ出場権を得る最終予選会、いわゆる“QT”が復活。ここで上位5位(タイを含む)に入ると、下部のコーンフェリー・ツアーを経ずにPGAツアーへと進むことができる。

またDPワールド(欧州)ツアーとの提携で23年の同ツアートップ10(有資格者を除く)がPGAツアー出場権を獲得。また下部のコーンフェリー・ツアーからはこれまでの25名から5名増えた上位30名がPGAツアーの出場権を得ることになる。新しい1年は新しいことが目白押し。トップ選手の激しい戦いがこれまで以上多く見られるシーズンになりそうだ。(文・武川玲子=米国在住)

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