松山英樹が今年もハワイで始動! 2022年の振り返りと新年の展望は?

今年も新年をハワイ州マウイ島で松山英樹が始動する。2023年初戦は昨年のツアー勝者と昨シーズンのツアー選手権出場のフェデックスカップ30位だけが出場できるエリート大会“セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ”(カパルア・プランテーションコース)、昨年1月にソニーオープン・イン・ハワイで米国男子ツアー通算8勝目、21−22シーズンは2勝を挙げて8月のツアー選手権に9年連続出場、フェデックスカップランキングは11位でシーズンを終えた。決して悪い成績ではないが、一方でけがに泣かされた1年だった。

3月、アーノルド・パーマー招待の大会中に痛めた首痛で、翌週のプレーヤーズ選手権は開幕前に欠場を強いられた。心配されたマスターズ・トーナメントは無事にディフェンディングチャンピオンの大役を果たしたが、7月には3Mオープンで手首痛を発症し大会を途中棄権した。

「早く体をしっかり整えて次にいいプレーができるところまでにしたい」と最終戦のツアー選手権を戦い終えて話していたが、22−23年の新シーズンを迎えても11月のヒューストンオープンでは再び首痛を発症、大事をとって大会を途中棄権した。以降は出場を予定していたタイガー・ウッズ(米国)主催の“ヒーロー・ワールド・チャレンジ”(バハマ)の出場も取りやめ、けがの回復へと臨んでいる。

10年目を迎える22−23年は、年またぎとなる最後のシーズン。9月の開幕戦、フォーチネット選手権から途中棄権1大会を含む4大会に出場、現在はフェデックスカップランキング116位とやや出遅れた感はあるが、今年から米国男子ツアーは大きく変わるため、松山にとっては新しいスケジュールでの挑戦となる1年でもある。

今週の“セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ”を含めて賞金が大幅アップした“エレベーティッド・イベント”の13大会を含めトップ選手は「20大会」の出場義務が課せられている。

23年序盤は16,17年に大会連覇を果たしたWMフェニックス・オープンが“エレベーティッド・イベント“に入り、ジェネス招待、フロリダシリーズではアーノルド・パーマー招待、プレーヤーズ選手権、そしてWGCデルテクノロジー・マッチプレー選手権と例年のスケジュールと変わらずに参戦できるが、4月以降はマスターズ翌週のRBCヘリテージ、全米オープン翌週のトラベラーズ選手権が今季はこの”エレベーティッド・イベント”に選出されているため、スケジュール変更を余儀なくされるかもしれない。

2月に31歳を迎える23年は“怪我なく”プレーできることが第一。それには参戦する“スケジュール”は大きな意味を持つ。ちなみに次週のソニーオープン・イン・ハワイ(1月12日開幕)はディフェンディングチャンピオンで迎える。まずは「健康な体」と「強い気持ち」で今年も8月のフェデックスカップ・プレーオフ最終戦、ツアー選手権に10年連続での出場を目指しスタートする。(文・武川玲子=米国在住)

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