合意間近から一転…チェルシー、E・フェルナンデス獲得に黄色信号?

 ベンフィカに所属するアルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデスのチェルシー移籍は破談となる可能性が浮上しているようだ。4日、イギリス紙『デイリーメール』やポルトガル紙『レコルド』などが伝えている。

 現在21歳のE・フェルナンデスは、2022年7月に移籍金1200万ユーロ(約17億円)でリーベル・プレートからベンフィカに完全移籍。今季はここまで公式戦25試合に出場し、3ゴール5アシストを記録している。FIFAワールドカップカタール2022のアルゼンチン代表メンバーに選ばれると、全7試合に出場して優勝に貢献。大会の最優秀若手選手に選ばれた。

 多くのクラブがE・フェルナンデスに関心を示しているなか、ベンフィカのマヌエル・ルイ・コスタ会長は1月の移籍市場では交渉に応じない姿勢を示していたものの、チェルシーが今シーズン終了後の他クラブとの競合を避けるべく、同選手に設定されている1億600万ポンド(約169億円)の契約解除条項に近い金額を支払う意思をベンフィカ側に伝えたことで交渉は進展していることが伝えられていた。

 それでも、チェルシーとしてはファイナンシャル・フェアプレーの問題を避けるために、契約解除金を一括で支払うのではなく、同条項よりも多い移籍金を分割支払いすることを希望。イタリアメディア『ジャンルカ・ディ・マルツィオ』では総額1億2700万ユーロ(約178億円)の移籍金を3度の分割で支払うことを提案し、合意に近づいていることが報じられていた。

 しかし、今回の報道によると、ベンフィカはこの3度の分割支払いとなる最初のオファーを拒否し、契約解除金を一括で支払うことをチェルシーに求めたという。なお、チェルシーには契約解除金を一括で支払う意思はなく、分割支払いが認められない場合はE・フェルナンデスの獲得を諦め、他の選手への獲得に向かうと見られており、交渉が破談に終わる可能性が浮上している。

 年末年始は無断でアルゼンチンに帰国し、ベンフィカでの2回のトレーニングセッションを欠席するなど、個人合意に至っているチェルシーへの移籍を望んでいると見られるE・フェルナンデス。すでにベンフィカには合流しているものの、監督には移籍を望んでいることを伝えたとも報じられているが、果たしてこのままクラブ間交渉は破談となるのだろうか。

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