横須賀の隠れた名物「ポテチパン」

神奈川県横須賀市の名物グルメといえば、まず最初に名前が上がるのが「海軍カレー」です。それ以外にも、米軍の基地があることから「ネイビーバーガー」や「ニューヨークチーズケーキ」などが有名です。

しかし、横須賀市には地元の人に長く愛される名物B級グルメが存在します。それは「ポテチパン」です。その名の通り、「ポテトチップス」を挟んだ総菜パンです。砕いたポテトチップスとキャベツの千切りマヨネーズと塩コショウをパンにつめたものです。

こってり味かと思いきや、食べてみると意外にさわやかな風味で、そこにポテトチップスならではのコクが加わり、キャベツの千切りの食感が絶妙なアクセントで、子どもからお年寄りまで幅広い世代で大きな人気を集めています。時間が経つとポテトチップスがしんなりしてしまうため、店頭で出来たてを味わうのがおすすめです。

そんなポテチパンが誕生したのは今から40年以上前、昭和45年頃のことで、意外と長い歴史を持っています。当時、横須賀市のお菓子問屋が大量にポテトチップスを仕入れたところ、中にポテトチップスが割れてしまい、そのまま販売できないものが多く含まれていて、それをなんとかできないかとパン屋さんに話を持ちかけ、誕生したのが「ポテチパン」と呼ばれています。横須賀市内でも多数販売されていたポテチパンは、個人営業のパン屋が減少している現在でも、至るところで購入することが可能です。

また、横須賀スタジアムで野球の試合が行われているときには販売が行われていることもあるので、一度食べてみたいという方は、ぜひ試してはいかがでしょうか。

[写: Tatsuo Yamashita @fliker]

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