鶏肉のなかでも一番のごちそう 鹿児島の鳥刺し

鹿児島県民にとって、肉と言えば黒豚、そう思っていませんか?実は、鹿児島県民にとって一番身近な肉は鶏肉なのです。調理方法はあまたあれど、その中でも一番のごちそうと言えばやはり、何といっても鳥刺しです。

地元のソウルフードと言える鳥刺し、昨今はスーパーなどで普通に目にしますが、通常は「かしわ屋」と地元の人はいう鶏肉専門店で買うものです。そこで扱っている鳥刺しは、地鶏のむね肉、もしくはもも肉の皮目を軽くあぶって焦げ目をつけて、細めに切って盛り付けています。それを自宅に持ち帰り、皿にとりわけてめいめい頂くのです。薬味は各個人によって好みはありますが、絶対に欠かせないのがにんにく!九州人が好む甘い醤油に、たっぷりのすりおろしにんにくを溶かして、それを鳥刺しにたっぷりつけていただくのです。

普段の晩御飯にはもちろん、「もやい」と呼ばれる宴会、特に「だれやめ」と呼ばれる晩酌には年中欠かせない一品です。芋焼酎との相性は抜群です!使われる鶏は、一般的なブロイラーなどではなく、鳥刺し用として飼育されている地鶏ですので、県外で見られるささみを湯引きしたそれとは全く違う味、とても濃厚で硬いコリコリとした食感です。もも肉は少し脂身がある分より濃厚で味が濃く、むね肉はあっさりと柔らかいのが特徴で、それぞれ好みが分かれます。

県外、特に九州を出たら、めったにお目にかからないこの鳥刺し。鹿児島にお出かけの際は、ぜひ味わっていただきたい味です。ただし、生のにんにくの香りが次の日残りますので、翌日デートなどがある方は要注意です。

[写:matuoka]

externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)