宮崎県のへべすは地元で愛される究極の柑橘

宮崎県北部の日向市を中心とした、ごくわずかな地域でしか収穫されない、幻の柑橘「へべす」、漢字で書くと「平兵衛酢」と書きます。その昔、日向に住む平兵衛さんが発見したことから、この名前がつけられたと言われています。柚子やすだち、かぼすの仲間ですが、その果実は非常にジューシーで、爽やかな酸味が特徴です。

へべすが採れるのは、6月のハウス栽培から始まって、露地栽培の終わる10月頃までと短く、いつでも手に入れることができるわけではありません。しかし、その用途は幅広く、肉や魚の料理はもちろん、焼き菓子や生菓子にも使われますし、炭酸水やミネラルウォーターに果実を絞って飲んだり、カットしたへべすを入れた焼酎はとてもまろやかで飲みやすいと地元の人には欠かせない食材です。冷凍して一年中使う人も多いそうです。

また、その栄養価も素晴らしく、疲労回復に欠かすことのできない必須アミノ酸9種類のうち8種類が含まれていたり、アレルギーにも効果が期待できると言いますから、ぜひ取り入れたい食材です。地元の飲食店では当然のように置いてあるへべすですが、他県で食べたいと思ってもなかなか扱っているお店は少ないと思います。通信販売で気軽に取り寄せることができるので、ぜひ試してみてください。

[写:Naoki Tomeno]

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