
根曲がり竹とは、標高の高い地域で手軽に採れ、昔から親しまれてきた山菜です。信越地域が主な産地で、長野県の北信地方と呼ばれる北部では、味噌汁に根曲がり竹とサバの缶詰を加えいただきます。根曲がり竹の収穫時期となる5月から6月にかけては、スーパーの店頭に大量のサバの缶詰が陳列されるのもおなじみの光景です。
サバの缶詰というと、先入観から魚の生臭さが気になるように思われがちですが、海鮮料理店などで提供される、魚肉の端や骨など、アラで出汁をとった味噌汁、「アラ汁」に近い風味です。サバ自体から出汁がとれ、サバに含まれている脂も旨味となって味噌汁に溶け出します。一方、根曲がり竹の歯ごたえのある食感がアクセントとなり、普通の味噌汁に比べると、主菜としても楽しめる汁物となります。
作り方は、根曲がり竹の皮をむいて3、4センチ程度の長さにきっておきます。サバ缶のサバは食べやすいサイズにほぐして、水と切った根曲がり竹とともに鍋に加えます。弱火から中火でゆっくり茹で、沸騰して根曲がり竹に火が入ったら、味噌を溶き入れます。臭いは気になりませんが魚の風味が苦手な場合は、生姜を加えてるとよいです。お好みで七味唐辛子を振りかけてもおいしくいただけます。長野県では、田植えの時期の昼食にいただくことも多い郷土料理です。
[Dean Hochman@fliker]