「超高頻度ローカル私鉄」を空撮 カラフル電車が新幹線をまたいで静岡の街を結ぶ

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静岡市の中心部と清水を結ぶ静岡鉄道静岡清水線は、JR東海道本線と並走しながら高頻度運行を維持しています。上空からその姿を追いました。

7色の電車が主力に 木造検修庫が並ぶ車庫も

 静岡鉄道静岡清水線は、県庁所在地の静岡市中心部の新静岡駅を起点に、清水区内の新清水駅までを結んでいます。地域輸送に特化し、2両編成の電車は通勤タイプ。全線複線で、日中でも約8分間隔で運行します。静岡鉄道はその昔、静岡市内線、清水市内線、駿遠線、秋葉線といった路線もありましたが、これらの路線は廃止され、現在は静岡清水線のみとなりました。

 静岡清水線はさほど長くなく全長11kmです。JR東海道本線と並走しており、起終点の新静岡駅と新清水駅はJRの駅と若干離れた所に位置しています。地図を見ると、微妙に東海道本線と離れながらも、ほぼ同じラインをなぞって静岡市中心部と清水区内を結んでいるのが見て取れます。その姿を上空から観察しました。

 新清水駅はJR清水駅の南側、巴川のすぐ東側にあります。2両分のホームのために駅は小規模で、周囲は中小ビルが立ち並び、空から見ると駅が街の中に同化しそうな雰囲気です。

 線路は巴川を渡ると、ほどなく東海道本線と併走します。東海道本線は清水~草薙間が1駅なのに対し、隣の静岡清水線は入江岡、桜橋、狐ヶ崎と駅が続き、2両編成の電車はこまめに停車していきます。東海道本線からいったん離れた線路は、県総合運動場~古庄間で東海道本線と東海道新幹線をオーバークロス。新清水から東海道本線の南側を進んでいた線路が、この交差によって北側に移ります。

 静岡清水線の主力車両は従来の1000形電車から、2016年に導入が始まったA3000形電車に移行しました。1000形はステンレス車体の無塗装で統一されていましたが、A3000形は7色の車体色をまとってカラフルに仕上がっています。

 オーバークロスしたあとの静岡清水線は、東海道本線と微妙に離れた位置を走ります。長沼駅では同線の車両基地「長沼車庫」が併設され、車庫には木造の検修庫が2棟並んでいるのが見えました。1000形導入以前の車両は、この庫内で車両を製造していたとのことです。

 車庫を後にした複線の線路は、戦国武将の今川氏が築城した愛宕山城跡のある谷津山を避けつつ、春日町駅付近で東海道本線に近付きつつも離れ、周囲は住宅地から中小のビルへと変わってきました。上空から見ると、JR静岡駅の北側に徳川家康の居城であった駿府城跡が、県庁所在地の都市にドンと構えています。静岡清水線の線路は駿府城へと吸い込まれるように右へと若干カーブし、かつての外堀付近に新静岡駅を擁する駅ビル「CENOVA」が構えています。カラフルなA3000形電車は駅ビルへと吸い込まれていきました。

 静岡清水線を上空から俯瞰してみれば、沿線地域の足として高頻度運転を実施しているため、2両編成の電車が点在しているのが見て取れました。カラフルな電車が東海道本線に沿って行ったり来たり、今日も地域輸送に勤しんでいます。