ついにTJライナーでも「顔パス」乗車スタート! スマホ不要で認証OK キャンペーンも

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東武鉄道が池袋駅発のTJライナーにおいて、生体認証サービス「SAKULaLa」を活用した顔認証による乗車サービスを開始します。

「顔パス乗車」TJライナー乗車口にも採用

 東武鉄道は2026年11月5日、東上線池袋駅のTJライナー乗車口において、顔認証システムを活用したウォークスルー型の乗車サービスを開始しました。このサービスは、同駅発(下り方面行き)のTJライナーへ乗る際に利用が可能で、同日夕方には報道陣に向けた取材会も開かれました。

 東上線の池袋駅は、1日の平均乗降人員が約42万人におよぶ東武鉄道最大のターミナル駅として知られています。計5つあるホームのうち、5番線ホームはTJライナー専用となっており、同駅からTJライナーへ乗車する際は通常の改札を通った後、東武のチケットレスサービス「とぶチケ!」のページに表示(または紙の券に印字)された座席指定のQRコードを、5番線ホーム前の乗車口で認証させる必要がありました。

 一方、今回導入されたウォークスルー型顔認証サービスは、ICカードやスマートフォンを取り出してタッチせずとも、「顔パス」での改札の通過を可能にするもの。ことし7月には都内の鉄道駅では初の導入事例として、東上線の池袋駅や上板橋駅の一部改札に導入されています。

 11月5日(木)の取材会では、顔認証システムの実機や、実際に18時30分発と19時発の2本の列車を対象に、顔認証システムを用いた乗車手続きの様子などが公開されました。

 この改札には、東武鉄道と日立製作所が共同で開発した生体認証サービス「SAKULaLa(サクララ)」が活用されています。このシステムは、あらかじめ属性情報(年齢やクレジットカード番号、交通系ICカード番号など)や生体情報を登録しておけば、指や顔をかざすだけで本人確認や決済ができる仕組み。また顔認証乗車は、「とぶチケ!」での購入時にTOBU POINT IDをサービスへ登録するだけで利用できます。

 さらに、昨今はさまざまな企業から個人情報の流出も相次いでいますが、本システムはユーザーの会員情報を共通プラットフォーム「SAKULaLa」で一元管理するため、鉄道事業者側は生体情報などを取得・保有する必要がありません。生体情報は日立製作所の特許技術「PBI」によって復元不可能な形に変換されるほか、顔はパナソニックコネクトの認証技術を連携させることで、登録情報と照合しています。

利用拡大のためキャンペーンも実施

 システム実機の認証部分は、主に正面から顔を読み取るカメラと、その映像を表示するモニターから構成されています。認証完了までにはまだ少々タイムラグがあるものの、完了時は「♪ララッ」という認証音声とともに手続きの成功を乗客に知らせます。

 なお取材時は導入初日ということもあり、まだQRコードで認証を行う乗客がほとんどでしたが、なかには駅でサービス開始を告知するチラシをもらい、その場でSAKULaLaへ登録して「顔パス」乗車をする利用者も見られました。

 取材会において、東武鉄道 鉄道事業本部営業統括部営業部 輸送企画長の落合卓也氏は「TJライナーは、日常的に通勤通学から都内へのお出かけの足などとして多くのお客様にご利用いただいている列車です。この顔認証サービスの導入が、さらなる利便性向上につながるのではないかと考えています」とコメント。QRコードの提示がなくても「顔パス」で認証できるようになった点をアピールしました。

 また落合さんは、「現在は体感として、約8割のお客様が『とぶチケ!』から座席指定券を買い、QRコードを取得・表示しています。ひとまず、来月には『とぶチケ!』を利用されているお客様のうち、約10%の方に顔認証を利用していただきたい」とも説明。

「サービスの認知拡大のため、ことし12月25日(金)までに本サービスを利用した人へ、TOBU POINT(500pt)を進呈するキャンペーンも行っています。本日はまだ少し戸惑っているお客さまもいらっしゃいましたが、そういった方々にもサービスの利点を丁寧に説明していきたいです」と強調しました。