最新無人ヘリ「U070」の新構成を公開 物資輸送用のカゴを“外付け” 艦船間のシームレスな輸送を実現へ

「中東依存」原油対策で注目企業

エアバス・ヘリコプターズは、パリで開催された「Euronaval(ユーロナバル)2026」において、無人航空システム(UAS)「U070」による新たな飛行試験を実施しました。

奇妙なカゴの役割とは?

 エアバス・ヘリコプターズは、パリで開催された「Euronaval(ユーロナバル)2026」において、無人航空システム(UAS)「U070」による完全自律離着陸(ATOL)を実証するとともに、戦術ロジスティクス用のサイドバスケットを装備した貨物輸送型の初飛行に成功しました。

 完全自律型の離着陸は、衛星測位システム(GNSS)の支援が得られない状況下でも運用するために重要な技術です。今回公表された情報によると、ローカル測位システム「DeckFinder」を活用することで、GNSSを使用せずに10~20cmの測位精度を実現。これにより、電子戦環境下でGNSSが妨害された場合でも、移動する艦艇への自律離着艦が可能であることを実証しました。

 一方、今回の洋上試験では、戦術輸送用の新たな構成での初飛行も行われました。この構成では、機体側面にバスケットを装備し、艦艇間および艦艇から陸上への物資補給任務を自律的に実施できるよう設計されています。

 フリゲート艦での運用にシームレスに統合できるよう設計されたU070は、最大離陸重量(MTOW)760kgの機体であり、継続的な情報収集・監視・目標捕捉・偵察(ISTAR)任務に加え、海軍向けの各種戦闘任務にも対応します。

 燃料消費を抑えたディーゼルエンジンを搭載し、最大8時間の滞空時間、最大速度185km/h、実用上昇限度6,000mを実現。任務は、艦艇間の物資輸送のほか、海上監視や密輸対策、違法漁業の取り締まりまで幅広く想定されています。