アメリカ海軍向けの無人艇を開発するサロニックのディノ・マヴルーカスCEOは2026年11月4日、次世代型中型無人水上艇「マローダ」が自力で旋回する様子を捉えた動画を自身のXで公開しました。
将来的に米艦艇を補佐する無人艇
アメリカ海軍向けの無人艇を開発するサロニックのディノ・マヴルーカスCEOは2026年11月4日、次世代型中型無人水上艇「マローダ」が自力で回頭する様子を捉えた動画を自身のXで公開しました。
同艇は、アメリカ海軍の有人艦艇の負担を軽減するため、将来的に必要とされる中型無人水上艇(MUSV)艦隊の中核を担うことを目的に開発された、多目的無人艇です。
完全無人での運用を前提に設計されており、任務に応じたミッションモジュールを搭載することで、最大5,400海里(約1万km)の航続距離、または30日以上の連続行動が可能とされています。全長は150フィート(約45.7m)に達し、その大きさや運用構想は、一般的な「無人艇」というよりも、小型の無人艦に近いものとなっています。
マヴルーカスCEOによると、動画に登場する艇は2番目に建造されたものです。同CEOは「今回の船体の建造にかかった労働時間は、1隻目と比べて8%削減されました。この効率は今後さらに向上していくでしょう」と説明しています。
積載能力は約40トンで、火力を重視した構成では複数のミサイル発射装置を搭載し、最大約128発の巡航ミサイルを運用できるとされています。この搭載数は、現在アメリカ海軍が運用するアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦の垂直発射システム(VLS)の搭載セル数を上回る規模です。
なお、アメリカ海軍はMUSV計画において、インド太平洋地域に配備する無人水上艇を2030年までに30隻へ拡大する構想を示しています。一方、マヴルーカスCEOは、ルイジアナ州フランクリンの造船所について、生産体制が完全に整えば年間20隻の「マローダ」を建造する計画を明らかにしています。
【細かい動きもできるのか…】これが、自力で向きを変える大型無人艇(動画)