接触プレーで選手が逝去→リーグ戦通常開催に「今は試合をすべきではない」…セビージャ指揮官「選手たちはこの出来事が頭をよぎるだろう」

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 セビージャを率いるルイス・ガルシア・プラサ監督が、ヘスス・デ・ミゲル氏の逝去を受けて、自身の思いを口にした。5日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 テネリフェのストライカーだったヘスス・デ・ミゲル氏は、2日のセグンダ第12節アンドラ戦で相手GKと激しく接触。意識不明で病院に搬送され、翌朝に逝去した。享年30歳だった。

 接触プレーで選手が亡くなる、という悲劇的な出来事からまだ日が浅いなか、ルイス・ガルシア・プラサ監督が6日のラ・リーガ第12節アラベス戦に向けた前日会見に出席。まず始めに、「本来の役割とは異なるかもしれないが、クラブを代表して言葉を伝える立場にある」とした上で、「ヘスス・デ・ミゲルのご家族、ご友人、そしてサッカー界全体に対して、心からの哀悼の意を表し、全面的に寄り添いたい」と故人を偲んだ。

 この53歳の指揮官にとっても、今回の出来事は心中穏やかではいられないものとなっている。というのも、もう一人の当事者となったヘスス・オウォノはかつての“教え子”なのだ。「オウォノの件は、私個人としてもかなり辛い。本当に悲劇としか言いようがない。はっきり言っておくが、彼は人間性も素晴らしい、本当に良い若者なんだ」と吐露。そして、「ヘススの件と同列に語ることはできないけど、二人目の犠牲者を生むようなことはあってはならない。オウォノ自身も今、地獄のような苦しみを味わっている。もちろん、それはヘススのものとは比べものにならないし、常にヘススの悲劇の後ろにあるというのは変わらないけど」とオウォノを慮りつつ、冷静な行動を呼びかけた。

 今週末の試合を巡っては延期となる可能性もあったが、ラ・リーガやスペインサッカー連盟が協議した結果、実施が決定した。ルイス・ガルシア・プラサ監督は、「個人的な意見を言えば、今は試合をすべきではないと思う」と述べた上で、「とはいえ、やらなければならないのなら、やるしかない。重要な勝ち点3がかかっている」とコメント。それでも、「明日、我々がロングボールを蹴ったとき、(アントニオ・)シベラが飛び出すかどうか、あるいはオディッセアス(・ヴラホディモス)がその立場だったとき…。まだすべてがとても生々しい記憶として残っている。もし同じようなプレーが起きたら……私は、ゴールキーパーに何と声をかければいい? だからこそ、少し時間を置くべきだというのが、私の率直な思いだよ」と改めて、選手たちのメンタル面を考えるとプレーすべきではないと口にした。

 続けて、「我々は試合に臨むけれど、今回の出来事は深く考えさせられるきっかけとなった。選手であれ、ファンであれ、あるいは他の誰であれ、何が起きても対応できるよう、全力を尽くして備えなければならない。明日、競り合いの場面になれば、アラベスとセビージャの選手たちは皆、この出来事が頭をよぎるだろう。それほどまでに、記憶はまだ鮮明なんだ」と付け加えている。

 なお、セビージャに所属するギオルギ・コチョラシュヴィリは、ヘスス・デ・ミゲル氏の葬儀に参列するため、この日のトレーニングを欠席。2人はカステリョン時代のチームメイトで、同指揮官は「昨日、彼から許可を求められたので、もちろんそれを認めた。チームのパフォーマンスよりも、人間としてのあり方が優先されるべきだからね」としつつ、「移動の疲れと、今日という日がもたらす精神的な疲れを考慮しなければならない」と起用するか否かは慎重に見極めると語っている。