国道16号の猛烈ボトルネック部「拡幅」動き出す! 長年放置の「鉄道交差部」どうする? まずは“意見募集”へ

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国土交通省と八王子市が、国道16号片倉地区の道路拡幅に関する意見募集を開始します。都市計画決定から長い年月が経過した未整備区間ですが、鉄道交差部の工事が難しく、慎重な検討が求められています。

計画決定から60年以上 未整備区間の課題

 国土交通省 相武国道事務所と東京都八王子市は2026年10月23日、国道16号片倉地区の道路拡幅について、地域住民などの意見を募集すると発表しました。アンケート調査や、対話形式で説明を行うオープンハウスを実施するとしています。

 対象となる国道16号(現道)の片倉地区は、1961(昭和36)年の都市計画決定で道路幅員が25mと定められましたが、現状は10〜15mにとどまっている未整備区間です。このため、交通量が道路の許容量を超過し、慢性的な交通渋滞が発生しています。特に片倉町から子安町交差点にかけては速度低下が著しく、死傷事故率は都平均の約7倍。道幅が狭いため大型車が中央線をはみ出して走行する場面も見られるといいます。

 周辺では、国道16号と交差する形で整備が進む国道20号「八王子南バイパス」のほか、国道16号と都道八王子城山線を結ぶ新たな都市計画道路「八王子3・3・10号」など、新たな道路整備が進んでおり、片倉地区がさらなるボトルネックになるため対策が急がれることとなりました。

 道路拡幅の検討において最大の問題が、京王高尾線との交差部です。鉄道が国道上を横断し、そのすぐ脇に京王片倉駅があります。都市計画通りに幅員25mへ拡幅する場合、鉄道高架橋の橋台を道路の外側へ移設する必要があるのです。

 そこで、高架橋を仮設の支柱で一時的に支える工法が考えられるものの、その場合、国道16号で片側交互通行といった大規模な交通規制が発生する可能性があります。さらなる渋滞につながるのは必至であるうえ、工事は鉄道が運行していない終電後から始発前までの夜間・早朝に行われることが想定されるため、騒音など周辺住民の生活への影響も懸念されています。

 今回の意見募集は、こうした複雑な状況を踏まえ、地域の交通課題や拡幅にあたり配慮すべき事項について広く意見を聞くために実施されます。アンケート調査は2026年11月1日から12月25日までWEBやはがきで実施。オープンハウスは11月下旬から12月上旬にかけ、市内3会場で開催される予定です。国と市は、寄せられた意見を踏まえ、道路拡幅の検討を進めていくとしています。