水戸ホーリーホックは26日、樹森大介監督との契約解除を発表した。
後任には2025明治安田J2リーグ優勝とともにクラブ初昇格に導き、現在はフットボールダイレクターを務める森直樹氏の新監督就任が決定。すでに監督のライセンス要件審査及び監督との契約締結は終えており、10月27日(火)に予定されている監督登録が承認された場合、10月28日(水)の2026/27Jリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ1stラウンド4回戦のセレッソ大阪戦よりベンチ入りする予定とのことだ。
現在49歳の樹森氏は、現役時代は湘南ベルマーレや水戸ホーリーホック、ザスパ草津などでプレーし、2006年から前橋商業高校サッカー部のコーチおよび図南SCフィオーレのコーチとして指導者キャリアをスタートさせた。以降はFCコルージャのコーチや水戸のユース監督を経て、2023年から翌年までは水戸のトップチームコーチを担当。2025年1月からはアルビレックス新潟の監督を務めたが、6月に契約解除となり、8月からは栃木SCのコーチを務めていた。
水戸には前述の森氏の監督退任に伴い、J1百年構想リーグから監督に就任。百年構想リーグではEASTで9位、全体で18位フィニッシュ。2026/27シーズンの明治安田J1リーグではここまで2勝3分け7敗の17位に位置。前節はFC東京に0-6で惨敗し、リーグ6連敗となっていた。
一方、新指揮官に決定した現在48歳の森監督は、現役時代にセレッソ大阪や水戸でプレーし、2005シーズン限りで現役を引退した。2006年から水戸のユースチームのコーチとして指導者に転身すると、ユース監督を経て、2011年にはトップチームのコーチに就任。その後はヘッドコーチやコーチ兼スカウトを歴任していた。
2024年からはディベロップメントコーチを務めていたが、降格圏となる19位に位置していたことにより、同5月4日に濱崎芳己前監督が解任されると、暫定的にチームの指揮を執ることになり、同9日に正式にトップチーム監督に就任したことが発表された。
そして、昨季を15位で終えて残留を果たすと、今季は2025明治安田J2リーグを20勝10分け8敗の勝ち点「70」で終えて、得失点差でV・ファーレン長崎を上回ってJ2優勝と、クラブ史上初となるJ1昇格に導いていた。
水戸は今回の監督交代を受け、樹森氏、森新監督、本間幸司GMのコメントを掲載している。
■樹森大介氏
「水戸ホーリーホックに関わるすべての皆様へ」
「皆様と良いときも苦しいときも共に闘えたことは、本当にかけがえのない、素晴らしい時間でした。しかし、連敗を止めることができず、勝点を積み上げられなかったことが何よりも悔しく、皆様に本当に申し訳なく思っております」
「水戸のために共に全力で闘ってくれた選手たち、支えてくれたコーチングスタッフ、メディカルスタッフ、フロントスタッフ、そして、どんなときでもスタジアムを最高の雰囲気にしてくれた熱いファン・サポーターの皆様に、心から感謝しております」
「パートナー企業の皆様やホームタウン自治体の皆様、クラブOBの皆様をはじめ、これまでクラブの歴史を紡いできたすべての皆様がいるからこそ、水戸ホーリーホックの監督としてJ1という舞台で戦うことができました。クラブに関わるすべての皆様に、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました」
「最後になりますが、J1残留に向けて戦う選手たちに、一人でも多くの皆様からスタジアムで力強い後押しをいただけることを願っております」
■森直樹監督
「トップチームの強化責任者であるフットボールダイレクターとして、監督交代という状況を招いてしまったことを、大変申し訳なく、悔しく思っております」
「また、クラブ初のJ1への挑戦という難しい状況の中で監督を引き受け、クラブを前進させてくださった樹森前監督には、心から感謝しております」
「クラブを存続させ、歴史をつないできてくださった先人の皆様、そしてクラブに関わるすべての皆様が困難を乗り越え、31年かけて掴み取ったJ1の舞台。その舞台に立ち続けること、J1に残留することが、いかに難しいことであるかを実感しております」
「それでも、クラブの未来のため、クラブに関わるすべての皆様のためにも、この舞台にしがみついてでも、何としてもJ1に残留しなければならないと考えています」
「目の前の一試合一試合に全力で臨み、『やりきる・走りきる・勝ちきる』をピッチで体現し、選手、スタッフ一丸となって、最後まで諦めずに戦い抜きます。皆様も、最後まで共に戦ってください」
■本間幸司GM
「樹森監督には、これまで百年構想リーグから現在に至るまでJ1残留に向けて、全力でチームを率いていただきました」
「水戸ホーリーホックとして初めてのJ1挑戦という大きな重圧がかかる中、監督を引き受けていただいたこと、そして、ここまで真摯に、誠実にクラブ、チーム、選手と向き合っていただいたことに、心より感謝しております」
「しかしながら、チームは第12節を終えて、直近のリーグ戦で6連敗を喫し、2勝3分7敗、勝ち点9の17位という厳しい状況にあります。この現状、そしてこの状況を招いていることを、クラブとしても重く受け止めております」
「水戸ホーリーホックは、ファン・サポーターの皆様、パートナー企業の皆様、ホームタウン自治体の皆様、株主の皆様をはじめ、クラブに関わるすべての皆様のご支援があって成り立っております。皆様の期待に応え、何としてもJ1残留を果たすため、残り26試合を戦い抜くにあたり、今回、監督交代を決断いたしました。今回の決断について、皆様それぞれにさまざまな思いがあることと存じます」
「改めて、水戸ホーリーホックに関わるすべての皆様に、これまでのご声援、ご支援に心より御礼申し上げます。クラブ一丸となってJ1残留に向けて戦ってまいりますので、引き続き、クラブ、チーム、そして選手たちへの力強い後押しを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」