親米右派と左派現職が大接戦=25日、大統領選決選投票―ブラジル

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 【サンパウロ時事】ブラジルで25日、任期満了に伴う大統領選挙の決選投票が行われる。主な世論調査では、ジャイル・ボルソナロ前大統領の長男で右派のフラビオ・ボルソナロ上院議員(45)が約1~2ポイントリードするが、左派のルラ大統領(80)との差は誤差の範囲内。ルラ氏が追い上げており、大接戦が予想される。
 即日開票され、25日夜(日本時間26日午前)に大勢が判明する見通しだ。4日の第1回投票では、フラビオ氏が有効票の47%を獲得。ルラ氏は45%だった。
 中南米では近年、アルゼンチンやコロンビアなどで左派から親米右派への政権交代が相次いでおり、地域大国ブラジルの投票結果を各国が注視している。フラビオ氏はトランプ米政権と近く、対米関係を強化する方針を示している。
 23日夜に行われた両候補によるテレビ討論会では、主要争点の物価高や治安対策などを巡り、論戦が交わされた。フラビオ氏は「なぜこんなにモノの値段が高いのか」と問い、ルラ氏の拡張的な財政政策がインフレを招いたと批判。ルラ氏は最低賃金引き上げなどの実績を強調し「経済を成長させることで公的債務を減らす」と訴えた。
 18日に実施された初回の討論会では、両候補は非難の応酬に終始。政策論争が深められなかったことに、有権者から不満が集まっていた。
 選挙戦を通じて、フラビオ氏は歳出削減や規制緩和による民間投資の促進を主張するなど「小さな政府」路線を表明。強硬な治安対策を掲げ、犯罪組織を「麻薬テロ組織」に指定して取り締まりを強化することや、刑事責任年齢の引き下げなどを訴えている。
 対するルラ氏は、格差是正を重視し、包括的な成長を追求する姿勢を維持。貧困層に手厚い社会福祉政策のほか、インフラ整備の促進など政府主導の成長戦略を訴えている。 
〔写真説明〕23日、ブラジル南東部リオデジャネイロで開かれたテレビ討論会に参加したルラ大統領(右)とフラビオ・ボルソナロ上院議員(EPA時事)