「最後の有人戦闘機」まさかの転身! “最速の商用機”として「ロケット空中発射」の母機に抜擢! 計画進行中

”視界良好”造船業界の次の一手

スターファイターズ・スペースは2026年10月13日、新型亜軌道開発機「STARLAUNCH 1(スターローンチ1)」の係留飛行試験を、同社が保有するF-104「スターファイター」を用いて実施する予定であると発表しました。

マッハ2で飛行可能な商用機として活動

 スターファイターズ・スペースは2026年10月13日、新型亜軌道開発機「STARLAUNCH 1(スターローンチ1)」の係留飛行試験を、同社が保有するF-104「スターファイター」を用いて実施する予定であると発表しました。

 このプロジェクトは、航空機からロケットを空中発射し、宇宙空間へ人工衛星などのペイロードを運ぶことを目指すものです。今回の試験では、F-104の片翼の下に、その原型となるロケットを取り付けて飛行することが計画されています。

 F-104は、ロッキード(現:ロッキード・マーティン)が開発した超音速ジェット戦闘機です。初飛行は1954年2月に行われました。

 同機は、マッハ2級の最高速度と、細い胴体に短い矩形の主翼を組み合わせた小型軽量の機体が特徴です。日本では「最後の有人戦闘機」とも称され、航空自衛隊にも配備されて「マルヨン」の愛称で親しまれました。

 いわゆる西側諸国を中心に多くの国で運用されていましたが、2004年10月にイタリア空軍で退役したことをもって、軍用機としての運用は終了しました。現在、同機を継続的に飛行運用している民間企業はスターファイターズ・スペースのみとされており、同社は「マッハ2以上の速度を持続的に維持して飛行できる商用能力を持つ世界唯一の企業」とアピールしています。

 前述のように宇宙開発のための機体であるため、アメリカ・フロリダ州のケネディ宇宙センターなどを中心に研究・試験用航空機として運用されていますが、飛行展示への参加も実施しています。

「スターローンチ1」の係留飛行試験は、2026年12月に実施される予定です。ただし、この試験ではロケットに点火して発射するわけではなく、ロケットを航空機に搭載した状態で飛行し、機体との適合性や飛行時の安定性などを検証します。

 その後は、航空機からロケットを切り離す投下試験や、エンジンに点火して推進飛行を行う試験へと進む計画です。さらに、これらの試験で得られたデータや技術的知見を活用し、将来的には人工衛星の低地球軌道への投入を目指す次段階の機体「スターローンチ2」の開発につなげる方針です。