名機の“顔”がまるごと荷室に!?「ブラックホーク」無人機版 初飛行へ前進

日本の造船企業が活躍する鍵とは

ロッキード・マーチンの公式Xは2026年10月14日、UH-60L「ブラックホーク」ヘリコプターをUAS化した多用途無人ヘリコプター、S-70UAS「U-Hawk(U-ホーク)」の開発が飛行試験の段階に入ったと発表しました。

観音開きドアが特徴的な無人ヘリ

 ロッキード・マーチンの公式Xは2026年10月14日、UH-60L「ブラックホーク」を無人航空機システム(UAS)化した多用途無人ヘリコプター、S-70UAS「U-Hawk(U-ホーク)」の開発が飛行試験の段階に入ったと発表しました。

 U-Hawkは、「ブラックホーク」とほぼ同じ機体サイズながら、操縦席をなくしてキャビンの容積を最大限に拡張した無人機です。一般的な「ブラックホーク」と比べて貨物スペースが25%広くなっています。また、コックピットをなくしたことで、機体前面に観音開き式の扉(クラムシェルドア)とランプを設け、貨物を出し入れしやすくしています。

 同社によると、U-Hawkは輸送任務だけでなく、対地攻撃にも使用できます。キャビン内に横向きの発射装置を搭載することで、ミサイルやドローン、各種センサーシステムなどを射出することも可能です。

 さらに、既存の「ブラックホーク」と同様に、機体下部に備えたカーゴフックを使い、最大9000ポンド(約4080kg)の貨物を吊り下げて輸送することもできます。

 飛行を担うのは、人間のパイロットではなく自律飛行システムです。ロッキード・マーチン傘下のシコルスキーは、長年にわたって自律飛行技術の研究を進めてきました。その成果の一つが、タブレット端末から操作できる高度な飛行管理システムです。

 今回、同社の公式Xに投稿された動画では、U-Hawkのクラムシェルドアが開く様子や、武装を搭載した場合の運用イメージなどが公開されています。

 U-Hawkの大きな特徴は、機体の多くの部分で既存のUH-60「ブラックホーク」と部品などを共用している点です。これにより、運用コストや整備コストの抑制が期待できます。

 初飛行は当初から2026年中を予定しており、開発は順調に進んでいることがうかがえます。

【動画】こうやって開くのか! U-ホークのドア開放ほか